【ゴールデンウィーク特別企画】ウズベキスタン体験記⑤楽しい列車移動・カラカルパクスタンで「またはちろう」になりアイスを貰う
ゴールデンウィーク企画ということで、2008年7~8月と2009年9月にウズベキスタンに滞在した時のことを綴ろうと思います。忘れている部分も多いので、編年体ではなく、エピソードを取り上げる形で書いていきます。
二回目の滞在ではカラカルパクスタンの首都、ヌクスまで足を延ばしました。列車が好きなので、基本的には国内移動は列車で移動しました。エクスプレスは当時なかったので、シベリア鉄道に一部乗ってヌクスを目指すという形だったと記憶しています。
列車の移動はとても楽しいです。列車で出会った人々と適当な会話をしたり、ご飯を食べたりしながらえっちらおっちら。アル中おじさんにだけ気を付ければ横に慣れるし、楽しい移動になります。
ヌクスに移動するときはカラカルパク人のお母さんと娘さんと一緒になりました。せっかくですので、カラカルパク語をいろいろ教えてもらいながら向かいます。途中でアムダリヤ川を越えていることをお母さんが教えてくれました。私は好奇心からamdaryoのamってどんな意味?と聞きました。daryaは「川」の意味だと知っていたからです。すると突然爆笑するお母さん。娘さんは赤面して笑っていました。私はどういう状況かしばらくわからず、お母さんの爆笑がおさまるのを待ちました。実はamdaryoではなくamudaryoだったのです。ウズベク語でamは女性器を表す言葉らしく、気づかないうちにセクハラをしてしまっていました。恥ずかしい。よく考えたらトルコ語でも同じなので、その時に気付くこともできたはずなのに、全く何も考えずに聞いてしまいました。お恥ずかしい話です。
そんなこんなで、ヌクスに到着しました。ウズベク語(左)とカラカルパク語(右)が併記されていてテンション上がりました。私の周りにはカラカルパク語を話す日本人やカザフ語を話す日本人が割といますが、お互いに違いがあまりわからないと言います。私はどちらもよくできませんので、その感覚がよくわかりませんが、ネイティブ同士でもそれぞれの方言と思う程度のようです。
ヌクスに着くと、バザールに行ってみました。私がひもじく見えたのでしょうか、なぜかいろいろなものを貰いました。干した魚、小麦粉、中にはトイレを無料にしてくれるという驚きのホスピタリティを示してくれた人もいました。ちなみに、あるあるだと思いますが、そこのトイレには壁がありませんでした(あまりきれいではないので画像は小さくしておきます)。道をたづねた警察官もパトカーで目的地まで連れて行ってくれるなど、ものすごくホスピタリティを感じました。
ヌクスで一番思い出深いのは何といっても水売りの4人娘です(なぜか10歳ずつくらい年が離れている4人の女性たち)。ソ連時代の水の自動販売機を使って水を売っていました。興味深かったので写真を撮っていると、名前を聞かれました。私は「まさひろ」です。というと、「またはちろう」といって4人娘は爆笑するのです。聞けば、NHKのドラマ「おしん」のキャラクターに「またはちろう」というキャラクターがいるらしく、私はそれからずっと「またはちろう」と呼ばれ、もてあそばれました。ウズベキスタンでは「おしん」が大ヒットしたようです。
4人娘はオーナーを電話で呼び出し、オーナーの友人や知り合いもたくさんきて大ごとに。売り物の水を何杯も進められ、彼らが持っている別のソフトクリーム屋にも連れていかれ、ソフトクリームももらいました。ホスピタリティが嬉しいですね。私もこういう時のために日本らしい文房具や安いお土産を忍ばせているので、ばらまいたら喜ばれました。
一人旅が特に好きでもない私は、一人の時にはこういう人的交流をしながら旅行するのが好きです。コロナが落ち着いたらまたウズベキスタンにも行きたいなぁと思っています。
ウズベキスタン編 おしまい