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【ゴールデンウィーク特別企画】ウズベキスタン体験記③男たちのマハッラ(地区)・毎月誰かが大金を貰える仕組み

ゴールデンウィーク企画ということで、2008年7~8月と2009年9月にウズベキスタンに滞在した時のことを綴ろうと思います。忘れている部分も多いので、編年体ではなく、エピソードを取り上げる形で書いていきます。

こちらは二度目(2009年)にウズベキスタンに行ったときの経験より。その時も前回と同じ友人の家に泊めてもらったのですが、マハッラ(mahalla)の集会によく連れて行ってもらいました。マハッラとは元はアラビア語で行政区画を表す語ですが、ウズベキスタンをはじめとする中央アジアにおいては単なる行政区画の意味を超えて、伝統的なコミュニティーを成す単位を表します。ただ近所に住む人ではなく、それ以上の結びつきのある存在とでも考えればよいのでしょうか。

さて、私の友人の住んでいたマハッラでは、月に一度程度の集まりがありました。参加するのは男たちのみで、もちろん料理も男だけで作っていました。私が参加させてもらったときは2回ともカザン・カボブ(kazan kabob)という大鍋で羊とジャガイモを揚げ焼きした料理(トルコのカザン・ケバブとはだいぶ趣が違う)を作っていました。

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男たちが料理を作り、男たちが熱く?語り合う、それがマハッラ。

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でも、その時のメインイベントはご飯を食べることではありません。メインイベントは「お金をもらうこと」でした。そのマハッラの集会では、毎月各家庭が定額を出して、集めたお金を一つの家庭が全額貰うという習慣があったようです。どういうことかというと、結婚式や家の修理、何でもよいのですが、家族に大金が必要になった月に話を通して置いて、その月にまとまったお金を手にすることが出来るという仕組みです。順番でない人はそんなに負担にならないように自分たちで取り決めた定額を出し合います。じゃあ他の人を巻き込まず貯金すればええやんと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、貯金ができないけれども、人情や恥からお金を出さないわけにはいかない人々にとってとても画期的なシステムなのだと思います。個人的には「料理代も貯金しろ」と思いましたが、それが彼らのコミュニケーションなのです。

私自身、ウズベキスタンやマハッラのことがよくわかっているわけではないので、ちょっとズレたことを言っていたらすみません。これまで書いたことは私が見て思った感想ですので、それ以上でもそれ以下でもないことを書き添えておきます。

私は家が御近所の幼馴染と結婚したのですが、テュルク語圏の友人に説明する時にはMahalladan gyz aldym.(トルクメン語)「マハッラから嫁を貰った。」と言っています。伝統的に自分の住む地域や同じ部族出身者からお嫁さんを貰う人々ですので、「お前もテュルクになったな」と言って喜んでくれます。掴みはばっちりということです。

マハッラのことはこちらに書かれていますので、興味のある方はぜひ見てみてください。

【オマケ1】その辺で見つけたメタボ(made in Germany)

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【オマケ2】豚のシャシリク(下)(中央アジアでは豚も結構食べます)

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(明日につづく)