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日記「ひとんちのお茶」

新生児期間でなかなかお出かけしにくい私の気晴らしのために
友達がお昼ご飯をテイクアウトして、うちに遊びにきてくれました。

テイクアウトしてもらったのは、エリックサウスのカレーセット。めちゃうまカレーです。

産前、もうやんカレーに通い詰めてた私は、カレーと言ったらルイボスティーと言う思考だったので、ルイボスティーを淹れてお出迎え。

ちなみに遊びにきてくれた友人は2人とも妊婦さん。(友達3人で同級生👶👶👶)
カフェインの摂取量を気にする仲ということもあり、ルイボスティーというチョイスに好評をいただきまして、ニンマリ。

そこでふと「“ひとんちのお茶”ってなかなか飲まなくなったね」という話に。

小学生の時、近所の友達の家におやつ片手に遊びにいくと、おばちゃんがだしてくれたあの“ひとんちのお茶”。
よく遊びにいくお宅のお茶だと一口飲んだだけで、〇〇ちゃん家のお茶の味!とわかりましたよね。

お茶の品目としては大抵麦茶。変わり種だとしてもウーロン茶とかだったと思うんですが。なんであんなにそれぞれの家で味が違ったんだろう。
20年以上前の地元なんか、スーパー2つしかなかったし、そんなにバリエーションもないだろうし。煮出し方の差とかそんなレベルの差ではなかった記憶。なぜ!?どうして、絶対、同じ味なかった??

この、お茶の味の違い。行動範囲が広がるにつれ、お茶の味の差もどんどん広がっていったなぁ、と。
小学生の時はあくまで町内の範囲でしたが、高校生になるとさらに“ひとんちのお茶”の世界はぐんと広がりました。

全県1区制が導入された年に高校に入学したこともあり、私が通っていた高校はアクセスなどいろんな条件が重なり、滋賀県中から生徒が集まる滋賀県人のサラダボウル。
そんな高校で私はボート部に入ったのですが、ボートという競技は一度船を出すと練習が終わるまで陸に帰れないので、手持ちのお茶が足りなくなった時は同じ船に乗るチームメイトとお茶をシェアする文化がありました。
なので、本当にチームメイト各家庭のお茶の味を覚えていたのですが。ひとり、まじで、変な味、いや例えるなら薬の味のお茶の友人がいて。その子にお茶もらう時は(もらっといてなんですが)その違和感からあんまりグビグビ飲めない。本人に聞いても「ウチ昔からコレでなんのお茶かわからん」としか言わない。

高校3年間でそのお茶の謎は解けなかったんですが、今ならわかる。
あれは、ルイボスティー。
滋賀の中でも奥の方に住んでいた、田舎もん高校生の私にはあの美味しさはわからず戸惑うしかなかったんですよね。(東京に住んで9年目のシティーガールの今ならわかる、ルイボスティーは美味い!)

誰かあの“ひとんちのお茶”の謎を解明してほしいけど、令和の今もあのお茶シェア文化や家庭の手作りお茶文化が残っているのか?ていうかネットショッピングが普及してるからそもそもお茶の選択肢が多過ぎて、変数が増えてるので同じ問いが立てられない可能性もありますね。

もう解明することは叶わない可能性もあるな…と懐古厨な気分になってしまった日曜日でした。


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