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いまを生きるための、居場所づくり。|2023/06/03

いきまるでの活動をはじめた当初から、子どもたちには「いまを生きる」ってメッセージをそのまま伝えたことはない。

生きてるよ?当たり前じゃないの??

活動に参加してくれているメインの年齢層である年長~小学4年生くらいに、いまを生きるってこと直接伝えてもピンとこないだろうし、それをかみ砕いてキチンと伝えきるスキルは、現時点で僕にはない。
だから「五感フル活用で心動く体験」を通していまこの瞬間が楽しいと感じてもらえることを、いきまるのコドモゴトのぶらしてはいけない軸としている。

想いを届ける、残す手段は声を大にして言い続けることは非常にシンプルではあるものの、それは遥か先の手段。有名になってこそ、かな。
体験やモノの根底に据えているメッセージをブラさなければいかなる表現も届ける、残す手段になりえるし、結果的にメッセージが伝わったね、くらいの方が効果的なんだろうと感じている今日この頃。
よく言われる話しだけど、身をもって体感できた実りある一年。

2年目突入に向けて数あるやりたいことの中で、一つ大きなテーマは「居場所」
意識したきっかけは2020年、緊急事態宣言が発出されて一斉に休校になるニュース。

あれから3年。社会的な衛生状態とパニックは落ち着いたように見えるけれど、この間様々なしわ寄せを受けてきた子どもたちへのケアは十分と言えるんだろうか?

不登校の数は全国約24万人。統計は数字でしかないと思っているし、原因はコロナだけではないであろうことは重々理解しているが、ここ1年で約5万人増。総数(も、鎌倉市の総人口より多いし凄い数だけど)に対して、この一年の増加率凄くない?この先大丈夫なん?
加えて、不登校とカウントされるのも当然基準があって、数字に現れない実態もあると聞く。日々の「行き渋り」まで含めると実態を正確に把握することはより困難になるが、楽観できる状況ではないことはわかる。

いきまるで活動してきたこの一年、何気なく発していた
「みんな明日は学校だね」
「宿題やった?」
「最近の給食、なにが美味しかった?」
学校に行っているであろうという前提に発された言葉であって、万が一行けてない子がいたとしたらどう感じたんだろう。

理由は様々あるだろうから必ずしも「悶々と」「寂しく」「引き籠る」といった表現が適しているとは思わないが、平等に訪れるいまこの瞬間、二度と戻らないこの時間をそういった感情を抱いて過ごしてしまっているとしたら、いまを生きる人を応援することを標榜しているいきまるとしては、看過できるわけのない問題。

鎌倉市では、不登校への取り組みとして過去、教育委員会主動のイベントがあったようだがこれら殆どが土日開催。人生の可能性、きっかけはどこに潜んでいるかわからないし、課題解決に向けた取り組みとしては大いに賛成。素晴らしい活動だと思う。
でも、やっぱり「平等に訪れるいま」に目を向けると遠回りしているようにも見えるし、不登校に目を向けるきっかけとなった「居場所」づくりとしては弱い。非日常の体験でなく、日常における居場所が学校と家が大半となってしまっていることに課題感を抱いている。

不登校対応の拠点が一覧になっているのも見つけたけど。
これ見て子どもを預けたい、自ら行きたいと思うか???難しいだろうなあ。

誰がやっているか、家から近いか、何をやっているか。

いざ自分で何か始めようとするとき、いきまるだけでは弱すぎる。まだまだ活動はじめて1年の任意団体。
それが有難いことに、今年からほぼほぼ活動の拠点として利用させてもらっているZAIMOKUZA COFFEEさんと全面的に一緒に実施していけることになり、信頼感もある上に場所の問題も一気にクリア。
営業中は子供食堂として子供を受け入れるなど子どもの居場所、いまに焦点をあてて話しのできる貴重な場所。

家からのアクセスは日々の生活においてとても重要な問題でありつつ、担い手がいないと解決できないものでもある。とにかく材木座でカタチにしてみて、今後の拠点拡大は意識の片隅に。

で、、何する???
これはやっぱりシンプルにいきまるの原点でもある海あそびを。

4月以降、毎週金曜はZAIMOKUZA COFFEEで朝から夕方まで仕事しながら子どもが来たら一緒に遊ぶことを繰り返してきて、やっぱり平日日中「学校休まないと行けないじゃんコレ!」みたいなツッコミどころあるプログラムをやらないと、誰にも届かないかなと思い至った次第。

学校に行かないことを推奨するわけでもないし、行けばいいってわけでもない。
時代は明らかに昭和から変わっていて多様化したこの時代に、子どもの選択肢が学校しかない(ような風潮がいまだに大きいこと)ことが問題であって、保護者の意識改革、教育機関の変革など根は深いんだけど、僕はやっぱり子どものいまに貢献しにいこうと決めた。
誰も来なかったらそれはそれで学校に行けてるとも捉えられるし、認知足りなかったかなあと今後の励みにもなる。申込不要、ふらっと遊びにきてね。


一方で、こうしたいきまるの活動を細々と継続しても社会的な意義としては小さいし、やるからには良いことを正々堂々と、インパクトを持って取り組みたい。
いきまる2年目はアップデート必須。覚悟を持って、コツコツと。もちろん、自分自身の成長も含めてね。

最後に、散々繰り返してきた居場所の僕なりの定義。
1.安心して過ごせる場所
2.共感と絆の生まれる場所
3.自己実現と成長の場所

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