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シンデレラコンプレックス

20代のころ、友達と海外旅行へ行く飛行機の中で、「シンデレラコンプレックス」という本を読みました。

もう、内容はおぼろげですが、どんなキャリアウーマンで、自立しているように見える女性でも、心の奥底に、男性に対する依存性が眠っているというような内容だったような。

これを友達が貸してというので、貸しました。

返す時に彼女は「ナンセンスな本だね~!男に頼って何が悪いの?当然じゃん」と言っていたのを思い出します。

私はこれを読み終えて、ちゃんと自立した女性になりたいと思ったところだったので、彼女の意見にびっくりしました。

彼女の父親は商事会社でエリート、単身赴任も多く家にほとんどいませんでした。お母さまは典型的な専業主婦で若くして、結婚。年の差10歳。

何から何まで、お父様が管理していたので、貯金がいくらあるのか、保険や家の管理など、一般的な人なら誰でも知っているような事を何も知らずに過ごしました。

老後もお金の心配は一切なく、子供達も成長し、夫婦で仲よく旅行でも・・と思った矢先、お父様が早く亡くなってしまうと、今まで自分を守ってくれる対象がなくなってしまったお母さまは、毎日不安ばかり口にし、

うつ病を発症し、抜け殻のようになり、コンビニでお酒を万引きをしたりするようになってしまいました。

私の家は父が自由気ままで、あてにならず、母が事業を起こし、財産を作りましたが、父が「女が働くなんてみっともない!」というので、せっかくうまくいっていた会社を1つ手放しました。

もう一つ母が起こして父がやっていた会社は、父が株で全て使いきって潰してしまいました。母はお金が全くなくなってしまいましたが、

「ベンツが普通車、洋服のブランドがユニクロになっただけよ」と逞しく、働く日々を過ごしました。

父は借金を残し数年前に行方知れずになり、亡くなってから面倒を見ていた女性から、連絡が来ました。とても心根のいい女性で、自分もお金がないのに老後の蓄えを全部使って、父を看取ってくれたようです。

父は女運だけは良かったみたいです。

母と、その女性はなんとなく仲良くなり 食事に行ったりしてるみたいですから、現実は小説よりも奇なりですね。

そんな映画あったような・・・

いろんな人生がそれぞれありますが、どちらがいいという訳ではありません。

ただ、私たち女性はどうしても男性に強い影響を受け、人生を左右されてしまうという感は否めません。

母も、父が財産を食いつぶす前に追い出してしまえば良かったのに。と思いますが、それは他人にはわからない夫婦の絆があったのでしょう。

自立・包容力のある男性 ☚ 依存的な女性              依存的な男性 ☛ 自立・包容力のある女性

という図式が成り立ちますね。依存する側は、依存対象がなくなると、うまく生きてはいけない。

私はお互いに自立した関係が理想です。

女性は、仕事をするしないにかかわらず、社会との接点を持ち続けることや、いつでも稼ぐことのできる能力を身につけることは今や必須です。

自分の人生のかじ取りは人任せにしないで、また、任せなくても済むように

自分の人生、楽しく、自由に生きたいですね。

この考えは自分の中で今でも変わりません。その方が、何があっても身軽に生きていけますからね。


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