【映画レビュー】ゴジラ-1.0は先読みできてしまうストーリーで興ざめ(ネタバレ無し)
11月3日に公開された『ゴジラ-1.0』を見てきました。世間は絶賛している中、あまり面白い映画とは思えませんでした。今回は“ネタバレなし“でレビューしていきたいと思います。
不満だったポイントは
①先が読めてしまうストーリー
②甘すぎて、ご都合主義な設定
③ラストは〇〇の展開
ネタバレを含むため、②、③については別記事を作成します。
ゴジラ-1.0のあらすじ
太平洋戦争で敗北した日本。復興へと徐々に向かっていっている最中、怪獣ゴジラが現れて街を壊してしまう。神木隆之介が演じる敷島浩一らは未知の脅威にどう立ち向かっていくのか…
開始15分ほどで映画の結末が大体読めた
映画一本としてみれば、ストーリーは60点程度。全体を通して、飽きることなく見ることができました。ただ、問題点は「これはこうなるんだろうなぁ」と先読みできてしまう点です。そして、その展開通りに物語が進んでいってしまう…
この作品で特に勿体ないと思った瞬間が開始15分ほどで結末まで読めてしまうことです。これも例に漏れず予想通りの結末を迎えました。
そのため、映画を見ていていい意味で視聴者を裏切ってくれないのです。ただ坦々と想定内の連続。そうなってしまうと「ここでこう来たか!」という驚きもないため、面白いとは全く思えないのです。
伏線の貼り方が雑すぎる
極め付けは〝ご丁寧〟に貼られた伏線。わかりやすくするためか「〇〇ために△△をした!」と違和感のある説明口調で表現されています。神がかり的な伏線回収映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年)』みたく「これが伏線だったのか!?え!?これも伏線!?」といった驚きが全くありませんでした。「あーこれが後々、なんかに使われるんだろうな」と思わせ、その通りに進んでしまいます。
「これも伏線です!」って進め方は見てて、違和感だらけですし、「これくらい丁寧にやらなきゃ視聴者わからないでしょ」とバカにされているようにも感じます。もしかしたら、そこまでやらないと楽しめない世の中になっているのでしょうか。それに対するアンチテーゼなら山崎監督は素晴らしいですね(笑)
見せ場をしっかりと用意してある
ただ、この作品は単純なだけではなく、いいポイントもしっかりあります。素晴らしい箇所はゴジラが町を破壊するシーン。添付のYoutubeにあるように、銀座を破壊しまくります。敗戦後、力のない日本が怪物に木端微塵にされるところは大興奮しました!まったくもって抵抗するができず、日本の弱さと、ゴジラの強さがはっきりと対比でき、絶望に落とし込むにはこれ以上ない完璧な作りとなっていました。
シン・ゴジラの後がまずかった?
7年前に公開された「シン・ゴジラ」。こちらは先が全く読めず「どうなるんだ!?」とハラハラする展開の連続でした。実写のゴジラシリーズでは前作がこれにあたるため、どうしても対比してしまう自分がいました。もう7年も経っているのに…手掛けた庵野監督の最新作が出るたびに見直しているのがいけないのかもしれませんが…
最終評価
C (40点/100点)
明日はネタバレあり版レビューを公開します。
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