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「兄妹愛 × アニメ好きな女。」

アニメ好きになったのはいつ頃だろう。

きっかけは2人いるうちの
内気で、オタクで、ゲーマーな
8個くらい年上の長男

"何か話すきっかけはないだろうか"

と考えたことだったように思う。

小学生か中学生くらいの私は、

「ねぇ、普段夜何してるの?」

と夜中まで自室で起きているらしかった兄に
聞いたのだろう。

そんな素朴な疑問を投げかけた無垢な私に、
兄は全力で「機動戦士ガンダム」を見せ、
勧めてきた。

幼き私は数話で寝たのだろう。
それならば!とまとめてある映画を見せてきた。

…即落ち。爆睡。

兄よ、あれは無理だった。

おかげで今もロボット系は私の範囲外だ。


もう一つのきっかけはなんだっただろう。


と考えると、
これまたもう1人の5個くらい年上の次男の影響も
十分にあるだろうと思う。

次男は長男とは対照的に、
小さい頃からスポーツ少年で、社交的だ。

彼の自室には漫画やCDが随分揃っていて、
今考えると彼はジャンプ派だったのだろう。

当時バスケ部に所属していたこともあり、
当たり前のように「スラムダンク」は全巻あったし、「るろうに剣心」も揃っていた。

それより何よりこちらの兄は、
"セーラーマーズ"のポスターを
天井に貼っていた。
重症だ。


長男の影響からなのか何なのか、
私は幼少からアニメイトに
当たり前のようについて行っていた気がする。

そこで好きなキャラクターの下敷きや
クリアファイルなどの文具類やポスターを、
兄妹揃って買っていたのだ。

まだ可愛かったというか、青かった私は
次男に対抗するかのように
セーラームーンの何かしらのキャラクターの
ポスターを自室に貼っていたかと思う。
(後にこれらはGacktへと変化するのだが。)


そんな訳で
対照的な性格の2人の兄たちによって、
私にとってのアニメや漫画の幅は
普通の女の子より
多方面へと広がっていった。


そう、もちろん私も女の子。


りぼん系を主軸に、

「こどものおもちゃ」を始めとする小花美穂作品
「少女革命ウテナ」「神風怪盗ジャンヌ」
「フルーツバスケット」「桜蘭高校ホスト部」
「天使なんかじゃない」「NANA」を始めとする矢沢あい作品
and more more more …

挙げたらキリがないほどに、
少女漫画もちゃんと全て通ってきた。

おかげで兄たちも当然のようにこの道も通る。

一時期この絵心の無さを認識するまでは
「漫画家になりたい」
と本気で思っていた。
危ない、危ない。

そして次男と共同で
「名探偵コナン」も大好きだった。

新刊が出るたびに、
どっちが買ってくるかも考えずに購入し、
同じ巻が何冊か本棚を占領していた。

ちなみに私は断トツで平次推し。

そんな割と多種多様な漫画だらけの家を、
私は中学生になる前、引っ越すこととなった。

漫画はほぼ全部持っていったように思う。

以前よりは狭くなった3人兄妹の自室は
さらにそれぞれの性格で溢れていった。

ガンダム大好きの長男は
潔癖とコレクター気質も相まって、
完璧に全てが整理整頓され、
ゲームやカード類は
全てクローゼットにビチっと収まっていた。

「こっちはコレクション用だから」と
永遠にカーテンをかけられ、
日焼けを許されない棚もあった。


次男と私の部屋は…
永遠に片付かなかった。今ですら。

それからしばらく経ち、

私の大学入学も落ち着いた頃には
次男はとっくに家を出ていたが、
長男は一人暮らしすることなく、
実家でコレクション達に囲まれて生活していた。

それくらいの時期だったように思う。

長男と話すこともさらに増え、
もっと幅広いジャンルのアニメを教わった。

大学に入り、
周りに漫画やアニメ好きも多くいた。

そしてその頃には、
私はとっくに
【 アニメ大好き女子 】になっていた。

というより、
もう中学生くらいからなっていたのだが。

所属していたサークルでは
黒髪の前髪パッツン、目ぱっちりの容姿から、
名作「ワンピース」から
"ロビン"と私を呼ぶ人もいた。

ちなみに私はワンピースの中だるみに耐えられず、何回読み返してもMAXでブルック登場辺りで離脱している。
ごめんなさい。


そんな私がどんな時にアニメを見ていたか、
というと、
決まって朝、メイクをする時だ。

そんなにメイクに時間をかける主義でもないが、
まずパソコンを開いて、
見るアニメを決めてからメイクしていた。


クールが変われば、
一通り第一話を見て、精査し、
長男と報告しあった。

「私はあれとあれをを見ることにしたけど、
お兄ちゃんは?」

兄が見ると言ったものも、
ちゃんと見ることにしていた。

そんなこんなでその習慣は今でも続いており、
私はメイクする時にアニメを見て、
クールが変われば兄に何か見ているか連絡をしている。

変わったことといえば、
兄が少しずつ
アニメから遠ざかっていることだろうか。

どうしてそうなったのかは不明だが、
今では私が一番のアニメオタクとして
兄に見た方がいい作品を教えている。


私のオープンなアニメオタク具合は、
結婚しても尚、
順調に進行し続けている。

そして、

アニメや漫画を通じて
兄妹の仲が深まっていったことを
私は誇りに思っている。


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