~恋 橙 雪~
嘘から始まる恋をした
きみの笑顔を想像し
きみの泣き顔も きみの悲しみの顔も
きみはかわいい服を着て 髪を束ねて歩いている
オレンジ色のアネモネの花畑の中で
振り返ってぼくに微笑む きみ
アネモネの絨毯の上で
ぼくたちは ゆっくりと語り合う
きみに恋したこと
そして二人のこれからのこと
気が付くと
アネモネの花は雪に変わり
見渡すかぎりの白銀の世界
二人の間には とけだした雪だるま
『ちょっと熱いのは苦手なんだよ・・』とはにかんでいる
そこで僕は目が覚めるんだ
この恋は 僕が作った嘘の世界なんだと・・・
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