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海外移住計画の頭の中

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「一生ここで暮らしたい」と思う場所を求めて遊牧するフリーランスの各国に対する勝手な感想・考察。根底には愛があります。
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#エッセイ

#27 私がブルガリアに住もうか迷った理由

今まで旅をするにしても暮らすにしても、私の中に『ブルガリア』という選択肢はありませんでした。何故ならブルガリアという国を全く知らなかったからです。 欧州といえば、イギリス、フランス、イタリア、スペイン…東欧といえばある程度の知識があったのはエストニアくらいでしょうか。 5年近くいろんな国で暮らして "知らない国を知っていく魅力" を実感していたはずなのに、自分の中に意外と小・中学校の地理歴史で習った感覚が根強く染み付いていることをしみじみと感じました。 ブルガリアに行く

さて、どこで暮らす?人生を変えるプチ移住計画

前回までのお話☟ さて、自分にとって居心地のいい国のエビデンスが揃ってきたのでいよいよ海外移住します。 本当はあと2〜3年いろんな国で暮らして、行きたいところを行き尽くしてから引っ越しを決めようと思っていました。 ただ2020年はコロナの影響で海外への渡航がむずかしくなったこと。あと数年は気軽な移動ができなくなるだろうという考えから、まずは1〜2年プチ移住をしてみることにしました。 そもそも初めから一度で自分に合う国が見つかるとは思っていません。 日本国内でも、田舎

#25 私がバリ島に移住しなくていいやと思った理由

私がコロナ前、最後に滞在していたのがバリ島のサヌールというリゾート地でした。 最初はデンパサール(人が集まる街中)に住んでいたのですが、どうにも肌にあわなくて移動。欧米人が集まるチャングーもデジタルノマドだらけで苦手でした。 その点、サヌールは大人のリゾート地といった風貌。 味や店構えにこだわったレストランが多く、ガヤガヤした客引きもなければ、皆が落ち着いて過ごしているような場所です。思わず滞在延長してしまうほど気に入りました。 (☞ノマドにおすすめ!バリ島で泊まれる

#23 私が北欧に移住したいけど、難しいだろうなと思った理由①

人生で一度は「北欧」で暮らしてみたい。 そんな憧れを持つ人は多いと思います。 日本で感じる北欧は雑貨やインテリアのデザインだったり、ヒュッゲと呼ばれる生活スタイルだったり。とにかく温かみのあるイメージ。 私も北欧テイストの可愛いパッケージをみるとついつい手に取ってしまいます。『シンプルだけど幸せを感じる生活』の代名詞みたいになってますよね。 そもそも居心地の良い家を追求することが好きなので、北欧のインテリアは大好きです。いつか暮らしてみたいと思っていました。そんな念願

#22 私がベルリンに移住しなかった理由

ベルリンはドイツの中で異色の都市です。 英語は通じるし、外国人なんて珍しくないし、フリーランス人口がめちゃくちゃ多い。 街中のカフェには『なんでこんなにノマドが多いのか』と驚くくらい、PCを広げている人たちがいます。 そんなベルリンには2019年夏、1ヶ月間ほど滞在していました。 ベルリンで特によかったのが食生活。これまで暮らした国の中でいちばん食があうと感じた都市でした。 日本では飲めないビールもベルリン(ドイツ)のものは何故かおいしく飲めます。 肉屋に並ぶ生で

#20 私がオランダに移住したくなった理由

現在、私が移住したい国ランキング一位はオランダです。 大まかな理由はパリ編で語った内容と同じ。 ・衣食住が充実していて穏やかに過ごせそうだと思ったこと ・暮らしているだけで良い影響を受けられそうだなと感じたこと このインスピレーションとリラックス、2つが両立していることが私の好みなんだなと思いました。 オランダは17〜19世紀にかけて多くの有名画家を生み出した芸術の国です。 芸術の歴史にすごく詳しいという訳ではないのですが、一時期「美術館に行くならちゃんと勉強しな

#19 私がマレーシア移住を迷ってる理由 〜クアラルンプール編②〜

前回:#18 私がマレーシア移住を迷ってる理由 〜クアラルンプール編①〜 マレーシアの首都・クアラルンプールは、これまで訪れたアジアの中で最も面白いと感じた場所でした。 まずはめちゃくちゃ都会であること。未踏の日本人の想像力をはるかに超えます。 さらにはコンドミニアムの居心地のよさ。日本人の給料で贅沢な暮らしをしたいなら圧倒的にマレーシアがおすすめです。 今回はその中でも最も魅力的に感じたマレーシアという国の文化について綴っていこうと思います。 マレーシアという多民

#18 私がマレーシア移住を迷ってる理由 〜クアラルンプール編①〜

「なにこれ、ドバイみたい」 はじめてクアラルンプールを訪れた時の私の感想です。 今までマレーシアと聞いても、ツインタワーが有名な東南アジアの一都市くらいの印象しかありませんでした。 けれどペナンからバタワース(大陸の都市)に船で渡って、新幹線に乗った時点で思いました。 「ん?この新幹線、日本より快適じゃない?」 冷房の効いた新幹線内は、まるで東京から大阪行きの新幹線に乗っているような車内の清潔さです。 もちろん窓からみえる光景は生い茂った草や木ばかり。たまにポツポ

#17 私がマレーシア移住を迷ってる理由〜ペナン編〜

「あれ、ここきたことある?」 ペナン国際空港から市街地へ向かう車中でまず感じたのは、そんな既視感でした。 マレーシアのペナンといえば「ジョージタウン」という名前が有名です。実際に訪れるまでは、私もジョージタウンで情報を検索することがほとんどでした。 けれどジョージタウンはペナン島の中心部となっている一部地区の名称。住んでいる人たちはSNS上でも「ペナン」という名前を積極的に使っています。 そんなジョージタウンの街中は、看板を見ながら歩いているだけで楽しいです。 イギ

#15 私がタイに移住しなかった理由〜バンコク編②〜

前回:#14 私がタイに移住しなかった理由〜バンコク編①〜 前回書いた通り、バンコクはクリエイターにとってすごく魅力的な都会です。 けれど私にとってはバンコクは移住候補とはなりませんでした。 今回はかなりネガティブなことを書きます。 人によっては気分を害される可能性もありますので、一個人の感想として考えられない人は閲覧をお控えください。あくまで私が体験したこと、感じたことを元に書かせていただきます。 私がバンコクに移住したくないと思った理由は3つあります。 1つ目

#14 私がタイに移住しなかった理由〜バンコク編①〜

前回:#12 私がタイに移住しなかった理由〜チェンマイ編②〜 チェンマイから逃げるように飛行機に乗ってバンコクへ。 のんびりしたチェンマイと比べて、バンコクは真逆の印象を持ちました。 バンコクに着いて整備された都会的な空港からタクシーで街中に移動すると、降りた場所では六本木の高架下のような熱気を感じました。 車から降りると、人、人、人。車と排気ガスの熱風で思わずクラクラしてしまいます。 バンコクといえば旅人たちの多くが紀行している雑多な街並みを想像しますが、10年前

#12 私がタイに移住しなかった理由〜チェンマイ編②〜

チェンマイは生活のコスパがめちゃくちゃいいです。滞在・移住する人の中にはこれを目当てに来ている人も多いのではないでしょうか。 チェンマイでは5〜6万円/月もだせば高級コンドミニアムに住めます。 クーラー・洗濯機付き、Wi-Fi完備。 1食の値段はデリバリーを使っても200〜300円。 クリーニングは1kg数十円単位という安さ。 タイにはFoodPandaというUberEATSのようなサービスがあるので、一日中家にいても余裕で過ごせます。 クリーニングは袋に入れてド

#11 私がタイに移住しなかった理由〜チェンマイ編①〜

旅のいちばん最初にタイに行ってはいけない。 そこから動けなくなるから。 これは旅人界隈でよく聞く言葉です。実際に私の周りでも、タイに魅了されてそのまま住み着いてしまった人がちらほらいます。 タイの北にある都市チェンマイは、1.6km四方の壁に囲まれた旧市街を中心として山に囲まれたこじんまりとした地方都市です。 「デジタルノマドの聖地」と呼ばれていて、欧米中心に世界中のフリーランスやリモートワーカーが滞在しています。 私がチェンマイに滞在したのは二週間。ちょうどランタ

#7 私がパリに移住したい理由〜後編〜

前回に引き続きパリ編です。 私がパリに移住したいと思った理由。 おいしい食べ物やときめく日用品について書いてきましたが、毎日生活する「家」や「街そのもの」も魅力的でした。 パリでの「住」についてパリでの暮らしを気に入った理由のひとつに、滞在したアパルトマンがとても素敵だったことも要因としてあると思います。 こちらでは螺旋階段なんてめずらしくありません。 深い青色の木の扉、使い込まれた木工製の手摺り。アンティーク並みに古い調度品が当たり前のようにあります。玄関までの廊