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クリエイター/上級クリエイターの違い

クリエイターはデザイナー、イラストレーター、作家、フォトグラファー、編集者など、ありとあらゆる制作物に関わる職業の人をいいます。

クリエイターと聞くと、花形でおしゃれで好きなことをやっているイメージの方も多いと思います。

特に、テレビやマスコミの印象が強く、ドラマや映画では自分の感性を磨き、仲間とバリバリ仕事をしているイメージです。見た目はカラフルな洋服にベレー帽、片手にスタバコーヒーとマックブック・・・といった像が浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

お客様に納品した制作物が多大な成果を上げたり、時に自分が創り上げた制作物が世に称賛されたり賞をもらったりしてマスコミに取り上げられたりすることもあります。自分が創作したものが多くの人に感動や利益を与えるという素晴らしい職業だと思います。

でも現実は、それを自分の「意志」で行えるのはごく一部の人です。デザイナーやイラストレーターといったクリエイターも制作物に大きな影響を与える事ができますが、上の人に抑え込まれたり提案や希望が通らない事は多々あると思います。

制作物の全体指揮をするのはデザイナーやイラストレーターの上の階層であるディレクターやプロデューサーという職種の人たちです。
その名の通り、ゼロから考えるのはプロデューサーで、自分の意思で決められる裁量を持ち合わせているのがディレクターです。広告業界では、アカウントエグゼクティブ(企画営業)もそうですね。ここでは、便宜上「上級クリエイター」と呼びます。

クリエイターには誰でもなれますが、上級クリエイターとして活動して、この世に自分が作ったものを形として提供できるまでにはかなりの時間を要します。上級クリエイターになるには平均5年はかかるのではないかと思います。特殊な才能なので一生かかってもなれないかもしれません(望んでいないかもしれませんが)

クリエイターと上級クリエイターの違いは何か。
沢山あるのですが、今回は3つに絞ります。

1 利益享受者が幅広い
2 技術力や知見が幅広い
3 業務の知識が幅広い

3つ全てに「幅広い」という言葉がつきます。

クリエイターはエンドユーザー(利用者)が喜んでもらうために日々向き合っています。上級クリエイターは、途中にいるスポンサーやクライアント様の利益も考えます。更に、どうやって自社の利益を生み出すかといったところまで考えます。

クリエイターは自分の職種のことや一つとなりの職種には知見があり、技術力に関しては深いです。上級クリエイター技術の深さもある程度ある上で自分の職種以外の知見や業界を超えた知見を多く持ち合わせています

業務知識においては、上級クリエイターは自社の制作に関わる人のみならず、自社の営業や人事などの間接部門の業務やクライアントの会社の業務のことまである程度推測ができる目を持っています

ーまとめー

上級クリエイターの方が偉いとか格が上ということではありません。「自分は上級ではなく、一流のクリエイターを目指すんだ!」というのもいいと思います。ただし、会社としてはどうしても「利益享受者が幅広い(もしくは金額が多い)」という人を上級クリエイターを組織上上位に置く傾向にあります。ゼロから制作物を作り出したい、自分の意思で決めたいという事であれば、上級クリエイターを目指して「幅広い視点」を身に着けるといいでしょう。


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