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獲り切り?反転?ベイト?バロンの駆け引き3種類【第4回 ゲームエンドから考えるLoLマクロ】

リーグオブレジェンドの試合中、最も盛り上がるシーンと言っても過言ではないのが、バロンを巡るファイトでしょう。
バロンを獲ることで、チームが有利なら詰め将棋のように勝利に近づき、チームが不利ならゴールド差を大きく埋める一手となります。

もちろん敵もタダでバロンを渡すまいとスティールを狙ったり、バロンを獲る直前・直後に総攻撃をしかけてきます。

その際、素早くバロンを獲りきって逃げるのか、待ち伏せして襲うのか、バロンから反転して戦うのかが非常に重要な判断となります。
ことソロキューにおいては、この判断がチーム内で割れてしまうと致命傷になるため、チームで意思統一して行動できるように考えていきましょう。


【基礎知識】バロンのデバフ

バロンの攻撃を受けると、物理防御・魔法防御が低下するデバフがかかってしまいます。
このデバフはどんどんスタックしていくため、バロンとの戦闘時間が長くなるほど大きく防御力が削られた状態となってしまいます。


はじめに:敵の視界をチェック

バロンを使った駆け引きをするとき、まず考えるべきは「敵からどう見られているのか?」です。

もっとも失敗なのは、バロンを触り始めたけどワードで敵から丸見えだったというパターンでしょう。この場合、バロンに体力も防御力も削られた我々に対して、敵は非常に有利なタイミングでファイトを仕掛けることができてしまいます。

また、バロンの体力が見られている状態では、敵はスティールを狙うこともできてしまいます。
どれだけ有利な状態であっても、スマイト勝負に持ち込まれてしまっては確率50%のギャンブルになってしまいます。

”こちらの体力状況や陣形を見られない・バロンの体力を見られない”ように、コントロールワード・オラクルレンズ(赤トリンケット)を使用して敵のワードを無効化/破壊しましょう。


バロンの駆け引き 勝ちやすいランキング!

第1位:バロンベイト(バロンの視界を消して待ち伏せ)

視界を消したら相手視点では「そのままバロンを触っているのか…?」とわからないため、必ずもう一度視界を取りに来ます。
きちんとミニオンウェーブを押せていれば、敵キャリーはミニオン処理に回り、SUPやJGが孤立してチェックしにやってくることも多いでしょう。

バロンより奥の敵ジャングルのブッシュ(草むら)にチームで潜んで、やってきた敵を袋叩きにしましょう。
そのあとはノーリスクでバロンを獲得することができます。

ブルーサイドの待ち伏せポイント
レッドサイドの待ち伏せポイント

~対策方法~ ※意外にもADCやメイジの協力が必要だ!
・ファーサイトオルタレーションで遠くからバロンピット内の視界を取る
・視界を取れるスキル(アッシュE、ツイステッドフェイトRなど)
・超遠距離スキルをバロンに撃つ(エズリアルR、ジンクスR、ジグスRなど)


第2位:反転ファイト(バロンを触って敵を全員で迎え撃つ)

バロンを触りながら、敵がやってきたところに一斉に反転して集団戦を始める戦い方です。
「バロンを触り始めたがワードを置かれて見られた!」という場合は、敵も仕掛けようとしてくるので、バロンを殴るのをやめて反転ファイトに備えましょう。
あるいは速やかに逃げましょう。

この戦術の強みは、相手が集団戦を避けたい状況であっても無理やりファイトに引っ張り出せる点です。
試合を長引かせないためにも非常に有効な手段でしょう。5対5の集団戦が強い構成なら積極的に狙っていきましょう。

広範囲ULTで一転攻勢だ!

ただし、バロンのデバフにより防御力が下がった状態での戦いとなるため、相手もエンゲージが強かったり、アイテム面でのリードがないと負けてしまうリスクもあることに注意しましょう。


第3位:バロンラッシュ(敵が来てもバロンを獲り切る)

まずはじめにバロン周りの視界をチェックした際に、”もともと”敵の視界がなかったなら隠れてバロンを獲り切れてしまう可能性があります。

バロンを獲り切るのに必要なメンバーが揃っているなら、トライしてみましょう。(前回記事 → バロンを獲るために必要なチームの要素

敵が気づくのが遅ければ、そのまま獲り切って退散することが可能です。
また、敵がやってこないように奥に見張り役を配置することで、敵は気づいていても入ってこれない状況を作りだせるでしょう。

裏を見張って圧を出せ!

少し無理をしてでもバロンを獲り切った状態となるので、この直後に集団戦に持ち込まれるのが非常に危険です。
何人か犠牲になっても、一人でも多くバロンバフを持ち帰りましょう。

様々な要素を総合してバロンラッシュすべきか判断できるよう、失敗もしながら経験を積み重ねましょう!

バロンラッシュの成功率を高める状況・要素~
・味方のバロンへのDPSが非常に高い
・敵をはじくスキルがある(ポッピーR、アリスターW、セトRなど)
・スマイト並みのスキルがある(チョガスR、カリスタEなど)
・敵JGまたはメインキャリーがBot側に見えている/デスしている
・Botのインヒビターを破壊している
・味方スプリットプッシャーがBotを押している
・敵がエンゲージが弱い構成である
・敵に長距離から視界を取るスキルがない


負けている場合はどうする?

チームで負けていて不利を背負っている場合は、少ないチャンスをものにしなければなりません。

敵がバロンを触っている状況はこの上ないチャンスです。
遠くから視界を取って確認することができたなら、全員で襲い掛かりましょう。
このとき、ジャングル側からではなくMid側から川を通って攻めるのが、最も道が広くリスクが少ないでしょう。

攻めるなら川から!

ただし、まったくバロン周りが見えない場合は非常に危険です。待ち伏せをされていれば手も足も出ないため、視界がとれない場合はあきらめてディフェンスに徹するか、JGだけが死を覚悟のうえでスティールを狙いに行きましょう。

また、敵がドラゴンを触っている状況は、バロン側の視界をコントロールする千載一遇のチャンスです。
こちらからバロンに触ることは非常に危険ですが、バロン側の視界を消せればバロンベイト(待ち伏せ)により、負けている側でも敵をキャッチ→バロン獲得につなげられる可能性があります。


おわりに

多くの場合、JGまたはSUPがバロンの駆け引きでどの行動をとるか選択することが多いのではないかと思います。
待ち伏せするのか、反転ファイトを見るのか、ラッシュして獲り切るのか、成功率の高いアクションを見定め味方を先導していきましょう。

また、ADCやメイジなどの後衛陣は味方がどの行動をとりたいのか理解し、それに沿って動けるよう努めましょう。
ファーサイトオルタレーション(青トリンケット)も意外に重要なため、バロンが湧いている時には大事に使いましょう。

個人的にはやはり待ち伏せをもっとオススメしたい!
ほかの行動はどうしてもコミュニケーションエラーが起きがちだからです。「反転したいのに一人だけバロンを殴り続けていた。」「バロンを獲り切りたいのに奥を見張ってくれない。」「人員配置が効果的じゃない。」といった部分ですね。
その点待ち伏せは「ここで待つぞ!」という意思表示はわかりやすいため、ミスが起きにくく強い行動だと思います。


ようやく、バロン関係の話が終わったかな?と思っています。
この第4回までを読んでいただいたあなたは、試合を終わらせるための手順は免許皆伝です!
もはやゲームを長引かせることはないと言えるでしょう()
私はしょっちゅう40分ゲームでわーきゃー言っています^^

次回は少しテーマは変わりますが、やはり試合の終盤を勝ち切るために必要な”集団戦”について考えてみようかと思っています。

操作の上手さに依らずあくまでマクロ的に、”下手でも勝てる・楽しめる”を目指して!


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