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「繊細だね」って簡単に言わないでくれ

「鈍感になって生きやすくなるために」「繊細な部分をうまく生きやすくしよう」っていう本が流行っている昨今、どれだけの人が「繊細である」ということで生きづらいのかというと、まだまだその数は計り切れないと思う。

ただでさえ人と比べてしまうことの多いわたしたちだ。少し人と諍いが起きたら自分のせいにしてしまったり、逆に相手に嫌な感情を抱いたりする。わたしは諍いすら避けてきた。

その扱いづらい「繊細」を何かの表現の「繊細」と結びつけてみる。こんなに美しいこの歌声の、絵画の、写真の、瞳の、空の中にも、苦しさやどうにもならない葛藤が入っているはずだとわたしは思う。

生きやすくなりたい。だけど繊細な気持ちを捨てられらない人もいる。特別なにかをしたいわけでもなくても、その姿で生きたい人もいる。

だから軽い気持ちで「気にしないでいいよ」「繊細だね」なんて言わないで欲しい。わたしの瞳の中に、あなたの言葉に反応した絶望の色が浮かんでも、きっと気づかないでしょうけども。

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