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イラストを描いてきてよかった

ずっとハマっている塩風呂に浸かりながら、今のアーティスト生活をどうしたもんか、やりたいことを形にしていくことを考えていると、あっという間に時間がすぎてたっぷり汗をかいていた。

わたしは衝動的にものを作ることがほとんどなので、販売に耐えない素材で作品を作ることが多い。手元のメモにそのまま描いたり。アートに親しめるような形にすることができればいいな、と思いながらも、作品自体を売ることにはあんまり積極的になれなかった。

まだ自分で掘り起こしきれていないけれど、わたしが作りたいものはきれいな作品というよりは自分が見たことのないもので、五感を通して人の記憶に残るようなもの。

アーティストに転向する前、メインでイラストレーターをやっているずっと前から、わたしはイラストのお仕事をさせていただくことがあった。ほかの仕事をしていても個人としてやらせていただいていたり、もっと遡れば学生のころからチャンスをもらったこともあった。

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イラストを描いていてよかった。

そして、その前にインターネットに触れ、Webに興味を持ち、Webデザインを学んでデザイナーの仕事をしたこともよかった。

中学生の頃、将来はフリーのイラストレーターになろうと決めて進路を決めていったけれど、デザインを絶対に学ぼうと思った。デザインの考え方を知っていた方が、より「イラストレーション」の幅が広がると思ったからだ。今でいうところの図解のようなイラストもよく描いていたし、自分の語学ノートにも描いたりするけれど、デザインの考え方が応用できるところはとても多い。

それに、画像自体の作り方もデザイナーの経験を経て学んだことが多い。今はデザインの仕事そのものはしていないけれど、生活の中にたくさん転がっているものに規則性と不規則性を見つけると、つい分析したくもなるし、ただ味わいたくもなる。

イラストレーターのときに自分に負荷をかけすぎてしまったことを悔やんだこともあり、自分のイラストを見たくないと思っていた時期もかなり長かった。それでも、生活の中で冷蔵庫のホワイトボードにちょっとイラストを添えるとか、そういうことを自然にやっていると、ただ自分自身がイラストを楽しんでいた気持ちが戻ってきた。

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それに、イラストを通して本当にたくさんの素敵な人たちと出会ったし、素敵な体験をした。わたしをどんどん新しい世界に引っ張っていってくれたのは、わたしの手から出てきたイラストだったし、それを頼んでくれたり喜んでくれる人たちだった。

誰にも見せないノートに描いているイラストが、今となっては自分の深層心理のように、言うなればアートのようにわたしの中にあるような気がする。

少しずつアートと仲良くしてもらえるように、自分の中でお茶会でも開きたい。

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