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どうして「痩せたい」と思い続けてしまうのか

わたしは今、自分のベスト体重より10kgほど太っている。

自分のキープしたい体重からそれだけ増えてしまえば「痩せたい・痩せなきゃ」と思うことも自然なことではあるのだろうけれど、よく考えるとわたしの「痩せたい」は体重に全く左右されない感情だった。ベスト体重だったときも「痩せたい、もっと痩せなきゃ」と思っていた。体重が増えたら増えたでまた痩せたいと思う。終わりがないのだ。

わたしは食べることも大好きだし、ストレスが溜まっていると無意識に食べてしまうことが多い。高カロリーでジャンクな食べ物を無心に食べ続ける姿を家族に心配され、摂食障害を疑ったこともあった。

好きな人に「もっと痩せて欲しい」と言われてダイエットを地道に頑張って7kg近く痩せたこともあったし、一昨年、自分の結婚式でドレスを着るために同じく7kgくらい痩せた。わたしが痩せると家族など近しい人は喜んで褒めてくれる。「すごく痩せたね!ちょっと前は顔が丸かったけどすっきりしたね!」

そう言われると、やっぱり痩せていないことはよくないことなのだな、と思ってしまう。

女性同士での圧力みたいなものもある。「痩せたい」と言っていないと女性のコミュニティの中で浮いてしまう。「痩せたいとか言いながらスイーツ食べちゃってるうちら笑」みたいなやりとりもしょっちゅうある。罪の意識をみんなで共有することで、仲間意識が生まれる。でも、痩せていないことってどうしてそんなに悪いことなのだろうか。どうしてわたしたちは「痩せたい」と願わなければいけないのだろうか。

もちろん、健康上の理由で痩せなければいけない場合は、話が違ってくるのかもしれない。だけど、わたしが「痩せている状態」に求めていることは、「痩せていること」じゃない気がした。「太っているという罪悪感を覚えなくて済むという安心感」「ダイエットをして美しさに近づいていく高揚感」

結局、変化によって安心したいだけなのかもしれない。

ダイエットとリバウンドを繰り返して疲れたのもあり、今は好きに過ごしている。体重も最初に言った通り、自分のありたい体重より+10kgになった。「体重は計らないと分からないものだから、それより見た目重視!」なんてことがたまに見かける女性誌で書いてあったりするけれど、それもよくわからない。何を基準に自分の体型を見ればいいのか、と思ってしまう。

盲目的に「痩せたい」と思うことをやめたい。そう思った時、自分がどうなりたいかわからなくなった。人それぞれ、骨格や筋肉のつき方だって違うのだ。ただ痩せたいと思うことに疲れてしまったのかもしれないけれど、もう少し自分の体を許してあげたい。

結婚式が終わってから「ダイエットに疲れたよう…」とずっと言ってきたし、また痩せなきゃと思うもののその気にはなれず…ダイエットってなんでし続けないといけないのだろう、という視点で書いてみました。


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