過去の自分を今の自分が助けてあげる、と発想すると学びが楽しくなるよ、という話
娘がやっている習いごとは自分はまったく門外漢なので普段は口出しせずに見守るしか出来ないんですが、最近、習いごとで受けた指摘を引きずって、後の復習に気分が乗らなかったり、伸び悩んでいるところがある様子。
指摘されたことを引きずってしまうのは、自分を客観視するのが苦手なのかも知れない。それなら習う内容より学び方の話なので自分にも伝えられることがありそう、と復習中に読んでもらえるように紙にまとめることにしました。
書き出してみると当然ながら、大人にも共通することが多いので、こちらにも書き残しておこうと思った次第です。
①学ぶ相手との関係に集中しよう
子どもの場合、上手く行かない様子だと、やはり親も気を揉んであれこれ言いがち。そうするとそっちにも気を取られますね。
今ならYouTubeなどにもコンテンツが溢れているので、習いごとなら先生、という学ぶ相手との関係から目をそらさずにいるのは意外と難しくなっています。
娘には、まずは先生のレッスンに集中だよ、先生が良く理解してるね、ということが増えたら、周りもちゃんと評価してくれるようになるよ、と伝えました。
②「ダメ出しされた自分」と「今練習してる自分」は分けて考えよう
娘の習いごとでは、レッスンの様子を録画して家で見返すことが認められているのですが、ダメ出しされた動画を見返すのは気分が乗らない様子。
そういう時はちょっと見方を変えて、「(過去に)ダメ出しされた自分」と「今練習してる自分」は分けて考えてみよう。
「レッスンの時にダメ出しされてつらい」→言われてしまう理由があるならこれは仕方がないので、ひとまず受け入れて反省しよう。
「帰って練習の時にそのレッスンを見返すのがつらい」→これはそう思わなくていい、動画の中でダメ出しされている自分は別ものと考えてみよう。
「レッスン中の私、めっちゃダメ出しされて大変そうやなー。」
「じゃあ今の私がどんな練習してあげたらいいかなー?」
娘にはここが一番伝えたいことなんですが、「ダメ出しされた自分を今の自分が練習して助けてあげる」、くらいのテンションで分けて考えてみるとつらさが薄れて、復習しやすくなるよ、と伝えました。
③「ちゃんとやってるもん」はテキストに戻ろう
自分も子どもの頃そうだったですが、練習中にここが足りない、出来ていない、と指摘されると「今やろうと思ったのに」「ちゃんとやってるのに」とつい反論したりします。
そこは以前、自分が夕飯にポテトサラダを作った時に玉ねぎを入れすぎて娘から辛いとダメ出しされたことを例に出して、
習いごとの場合はレシピに当たるのがテキストや振り返り動画、ノートになるので、復習しながら見返すと、指摘されたポイントやその時自分がこうしよう、と思ったことへの気づきが深くなるよ、という伝え方をしました。
自分の感覚じゃなくて、基本に戻ろうという話ですね。
④「もう分かったもん」と思って早速忘れるのが人間
有名な「エビングハウスの忘却曲線」の話です。
聞いたことを何度も見返すのはつまり復習のこと。習いごとに置き換えると、毎回復習前にテキストや振り返り動画を見返した方が、何となく復習するより学習したことをキープできる。それは研究でも証明されています。
娘の場合、その振り返りに苦手意識がありそうだったので、②で伝えたように「動画の中でダメ出しされている自分」を「大変やね、どこを注意されてるん?」と今の自分が客観視して練習すればいいんだよ、と背中を押すように伝えています。
⑤自分で自分にダメ出し出来るようになってからが本番
今は先生や周りに指導されたことを練習していますが、親としてはそこをクリアする以上に自己学習の習慣を身に付けてくれれば、という思いがあります。
なので、冒頭のようにレッスンを受けている自分と、家で復習している自分は分けて考え(客観視)て、例えば自分のクセや間違いやすいところを書き出しておいて、自分で自分にダメ出し出来るように工夫してみる。
そうすると先生にダメ出しされる前に、自分から質問出来るようになって、習いごとがやりやすくなってくるよ。
伝えたかったことは、①集中すること、②自分を客観視して心を守ること、③基本に帰ること、④忘れるのを前提に学習すること、⑤学習習慣を身に付けること。
大人でもなかなか出来ることではありませんけどね。
これが出来ればこの先何を学ぶにしても一生モノのスキルになりますから、伝わってくれると嬉しいな、と思います。
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