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ヴァージン・スーサイズ レビュー

109シネマズ プレミアム


ロスト・イン・トランスレーションとともにソフィアコッポラフィーチャーでの上映ということで

こちらも別日に観たのでレビュー


ヴァージン・スーサイズ


雰囲気が良かった

あと、ラックス役の娘は良く撮られている

Joshハートネットも美しく撮られている


二人共に若い頃が一番美しくいられる状態

一番いい状態だったんじゃないかな

ヴィジュアルが素晴らしい


導入の画もサウンドも良かった

ああ、これは楽しめる

ソフィアコッポラ作品なんだと感じれた


セシリアが病院に搬送され

最初にドクターとする対話がきまっている

まだ自殺を図るには苦労も絶望も味わっていないだろう、自殺する気持ちがわからない

わからないでしようね、だってあなたは13歳の少女ではないもの



曲は最初のホームパーティでかかってたのが一番良かった


逆にそれ以外はまあ、普通

良くも悪くも邪魔しない感じ


しかけもとくにない

メインのダンスパーティもまあまあ普通に表現されてる、


しかしまあメインのダンスパーティは青春ではある


ナレーションは結構良かった

低めでウィスパーに脱力したトーン

4人の男の子のうちの誰なのかとかはわかんなかったけど


最後の4人並んで立つシーンはかなりいい

想い出として回想としても意識がとどまり続けることを象徴してる


前後するけど、


セシリアが亡くなって、その姿が場面場面で使われるところ

メインの男の子(背の小さい幼い顔の彼がナレーション?)が車から街並みを眺めてて

社内から外に視線を向ける表情

街路樹の上に座って佇む少女


このカットをつなげることで

流れでいろんなことを表現できる

2つの画だけで

点と点をつなぐのは視聴者の脳内補完される


これはマンガの手法に近い

練習にこのシーンの前後で1〜2ページネーム練習のお手本にしたいくらい


ネットのシナリオとかレビューみると

中上流階級の姉妹が閉塞感から自殺する話

とあるから、鬱々してるのかなとかサブカル臭いのかなとか言う先入観持たれがちだと思うけど


そこまで鬱々してなくて

しみ気怠さが終始流れてて雰囲気良い


すぐにまたもう一度観たいなとは思わないかもしれないけど


こういう雰囲気映画はふとした時に思い出してどうしようもなく、心の奥にあって

見返してみたくなる作品に自分の中でも育っていきそうだな


今自分は最初のそういう時期だけど

当時観てた人たちはすでに20年くらい、その人たちの中で熟成されてて


それで109シネマズプレミアムでFilm上映されるとなったら

眠ってた感情揺り起こされて観に行かざるを得ない気持ちになるだろうな


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