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9月18日(月)「漁師料理・なめろう」

今日の豊田は晴れ。
最低気温は24℃、最高気温は30℃。
多少気温が下がって来たとは言え、まだまだ暑いですねぇ。でも、この暑さも今週の半ば迄かな?週後半は最高気温30℃割れ、その後最低気温も20℃近く迄下がるようです。そろそろ、本格的な秋になって欲しいモノです。
そして今日からは二十四節気白露の末項、七十二候の「玄鳥去(つばめさる)」(燕が南の国へ渡っていく時季)になってます。もう燕が南に戻って行ってしまって久しいような気がしないでもありませんが(笑)。さて、

先週末は「醗酵飲料(ウィスキー)・Oban 14年」についてお届けしましたが、今日は新たなジャンルを創設、「漁師料理なめろう」についてお届けしたいと思います。

自分は料理を専門にお勉強した人間ではないし、元々が繊細な性格でもないので、作る料理も小技利かせたり、凝ったモノ作ったりなんて出来ないんです。なので、漁師が漁の合間や港に戻ってからチャチャっと作る漁師料理は多分そんな自分にも合ったモノなんだろうな、と考えています。実際、コレ迄も個人的宴会を開いた際にはその手の料理を出して振舞ってたりしてましたし、恐らく新たに開こうとしているお店でもこの手のモノは提供するコトになると思われるので。
と言うコトで、新たなジャンルとしてコレを設けた次第です。その第一弾としては、一般的にも可也メジャーで、且つカンタン、美味いのがコレ。房総の漁師料理「なめろう」です。

なめろう。
ヘンな名前ですよねぇ。そのヘンな名前の由来は「皿を舐めたくなるホド美味いから」と言うモノと「粘り気が出るホド叩いて作るコトで滑らかな食感となり、舐めないと食べられないから」と言うモノの二説があるようです。
元々は、房総半島の漁師料理で、千葉勝浦辺り等で盛んに作られ、食されていたようです。ただ、この手のカンタンで美味いモノは一ヵ所だけに留まっているハズもなく、全国各地で似たような食べ方がされているようですね。

基本的には、アジ・トビウオ・イワシ・サバ等を獲った漁師さんが狭い船上で必要な調味料(主として船上でも零れ難い味噌と薬味)と新鮮なサカナを叩いて混ぜ合わせてパパっと出来るカンタン料理なんですよね。コレと似た料理に「みそたたき」と言うのがありますが、作り方的にはなめろうと同じ、ただ味噌の代わりに醤油を使うのが「みそたたき」みたいなコトが書いてあるモノもあるようですが、じゃあナンで「みそ」叩き?との素朴な疑問が湧いて来ますね。多分、呼び方が違うだけなんじゃないのかな??

使用する薬味としては、漁師料理なので決まったモノ等はなくお好みでやりゃあエエ、と言うモノだと思います。基本的には生姜やネギ、大葉やミョウガ等が代表選手なのでしょうが、ニンニク入れたり、酢を入れてみたり、柑橘系を絞ってみたり。自由演技で良いのだと思います。
自分的には、基本の味噌は常套手段ですが、時としては叩かずに薄切りにして胡麻油を加えたユッケ風(韓国風?)に作ってみたり、味噌は入れずに醤油と酒で作ってみたりと、コレまた自由演技で色々と試してます。
また、上記では青い背のサカナを主として挙げてますが、白身魚やイカなんかで作っても良いのだと思います。コレまた自由演技でしょう(笑)。

更に言えば、コイツをフライパンや貝殻に入れて焼けば(大葉を巻いて焼けば尚良し)「サンガ焼」(要はサカナのハンバーグですね)になるし、冷たい水や味噌汁にブチ込めば「水なます」に、ゴハンに乗せて煎茶を掛ければ「孫茶」にもなるので、中々にバリエーションも多い料理だとも言えます。

まぁ、どんな作り方をするにせよ、鮮度の良いサカナを用いて美味そうな調味料類・薬味と一緒に叩けば、マズいモノが出来る筈も無いし、酒に合わないハズも無い。
お手軽・カンタン・美味いの三拍子揃った漁師料理の一つでは無いかと思います。
魚捌きを覚えたいヒトが沢山3枚おろしをヤル過程で、明らかに失敗して刺身に出来ないモノ等を叩いてなめろうにすれば、その失敗は無かったコトに出来るので(笑)、コレもおススメです。
やってみて下さい。

明日は「醗酵食品・岐阜の鮎のなれずし」について書いて行きたいと思います。


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