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2024年7月23日(火)「漁師料理(?)・クラムチャウダー」

今日の東京は終日晴れ。
朝の最低気温は24℃、日中の最高気温は昨日とほぼ同様に36℃弱。いやはや、暑い日はまだまだ続きます。ホント、大暑真っ只中。さて、

昨日は「二十四節気・『大暑』の時季のメニュー(案)」についてお届けしましたが、今日は「漁師料理(?)・クラムチャウダー」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。

クラムチャウダー。
アメリカは東海岸のボストン近辺が発祥とされる二枚貝(クラム:Clam)を使ったクリームスープですね。元々は17世紀頃にイギリスやフランス等ヨーロッパから多くの人々がその地に入植し、海沿いの街であるボストン近郊で獲れる二枚貝を使ってフランス人漁師の発案で作られたモノだとも言われています(なので、一応「漁師料理」マガジンの一員になって貰いました(笑))。チャウダー(Chowder)と言うのも、フランス語の大鍋(chaudière)が語源であるとも言われてます。

そのクラムチャウダーに使われる二枚貝は日本ではアサリハマグリであることが多いんですが、本場ではホンビノスガイが使用されるコトが多いようです。ホンビノスは元々日本にはいない貝であったのですが、原産地の北米大陸から貨物船等の船体に付着したか、或いはバラスト水に混ざって運ばれたモノが東京湾やら大阪湾に定着した、言わば外来生物なんです。
ただ、生命力と繁殖力が強い貝なので、アッと言う間に増殖し、今や東京湾の河口地域辺りではゴロゴロ獲れる(潮干狩り出来る!)ホドにもなってますし、三番瀬辺りで獲れるモノについては「三番瀬ホンビノス貝」等としてブランド化もされ、特に船橋や市川の漁協でも可也注力している水産資源となりつつあり、また「江戸前の貝」として人気を博し、豊洲市場等にも入って来てます。
因みに、標準和名はホンビノスガイですが、一般的には「白ハマグリ」等と呼ぶようにしてて、外来種の悪いイメージ払拭にも尽力(?)されているようです。

豊洲で買ったホンビノス。ハマグリやアサリの半値程度で購入可。

フツーのヒトが想像するクラムチャウダーは上述の白いクリームスープのヤツ、即ちボストンクラムチャウダーとかニューイングランド風クラムチャウダーなんですが、実はもう1種類赤いクラムチャウダーと言うのがあるのだそうです(自分は未食です)。
コレはイタリア系移民が多く住み着いたニューヨークはマンハッタン近辺のモノのようですが、やっぱイタリア系はトマトを多用したがる(?)んですね。だから、この赤いクラムチャウダーはミネストローネのようでもありますが、マンハッタン風クラムチャウダーと呼ばれているのだとか。

また、クラムチャウダーとクリームシチューは似たような具材を使ってるワケですが、その違いが何かと言うと、具材の大きさにあるようです。シチューの方はゴロゴロとした大きな塊、チャウダーの方は小さめにカットするのが特徴なのだとか。

作り方は至ってカンタン。剥き身にしたホンビノス、賽の目切りしたタマネギ・ジャガイモ・セロリ・ニンジン等の野菜、ベーコン等をバターで軽く炒め、その後薄力粉を加えて更に炒め、牛乳や生クリームでのばしてクリーム状にして、塩胡椒等で味を調えれば出来上がり。

あれ?ホンビノスが見えないですね。スプーンが何故か中華風(笑)。

ホンビノスは日本ではアサリやハマグリなんかよりもお安く且つお手軽に入手可能だし、アサリよりも大振りで味も悪くないので、割と安く美味しく且つお手軽に出来るメニューの一つです。
春頃にお出しするモノとしては中々良いモンかも知れません。

明日は「プラスチックフリーについて考える」をお届けする予定です。

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