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2024年2月8日(木)「漁師料理・どんこ汁」

今日の東京は曇りのち晴れ。
朝方の最低気温は昨日と同様に-1℃、日中の最高気温は11℃迄上昇。低気圧の影響は終わったみたいですね。コレから日中の気温は徐々に切り上げて行くようです。さて、

昨日は「未利用魚・カゴカマス」についてお届けしましたが、本日は「漁師料理・どんこ汁」について書いて行きたいと思います(ある意味、どんこも未利用魚かな?冒頭写真はコチラから拝借しました)。

どんこ。
コレは俗称であって、正式名称(標準和名)はチゴダラ(稚児鱈)、古参異名エゾイソアイナメとも言っていました。ややヤヤコシイのは淡水魚にはハゼ亜目ドンコ科に標準和名をドンコと言うおサカナがいるコトでしょうか(笑)。
確かに、見た目的には少々似ていなくもなく、所謂見てくれの良くはない「醜いおサカナ」と言う点が共通しているトコロでありましょうか。ソレが故に(?)、「醜い魚は美味い」と言うおサカナ業界の原則(?)に則り、何れの種も美味い、と言う共通点もありますかね。

その、海に棲むチゴダラの方のどんこ。
日本各地北海道から九州までの沿岸で獲れるおサカナであり、特に東北地方で珍重されてます。現に、農林水産省がやっている「うちの郷土料理」には岩手県のどんこ汁宮城県の福島県の3つが掲載されてますが、青森にもどんこ汁があるようです。まぁ、三陸地方には至るトコロにどんこ汁があるって言うコトのようです。
不思議なのは、恐らく東北の日本海側である秋田や山形でもどんこは漁獲されているハズではありますが、アチラにはどんこ汁と言うのは見当たらず、以前お伝えしたマダラを使った秋田の「鱈汁」・「じゃっぱ汁」、山形の「どんがら汁」が主なんですよ。ナンでだろ??
日本各地で獲れるサカナだし、偶に豊洲市場なんかでも売られているのを見掛けたコトもあるので、未利用魚なんて言えるサカナでは無いとは思いますが、昔から獲れた地場では漁師さん達が主として味噌仕立てにして食べてた漁師料理ですね。

どんこは見てくれは悪いものの、淡白でクセのない白身であり、旬である冬場には肝も充実していて、身と一緒に鍋に入れたらコクもあって大変美味い鍋物になるんですよ。見てくれとは異なり、意外にも上品な味わいです。ウロコはあっても小さなモノなのでカンタンに取れるし、内臓を出してぶつ切りにして大根やら豆腐、ネギやらと一緒に煮立てて味噌を加えるだけで出来るので、とってもお手軽です。どんこさえ手に入れば、ホント気軽に作るコトが出来ます。偶に都内のスーパーなんかでも売られているコトはあります(御徒町の吉池や都内各地の角上魚類ならば、時季になればあるかな)。価格的にも安く売られているハズです。

と言うコトで、見付けたら一度やってみて欲しいモノです。
明日は「内臓料理(魚)・白子(フグ・マダラ・ボラ・その他)」について書いて行きたいと思います。


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