2024年3月14日(木)「漁師料理・イルカ」
今日の東京は晴れ時々曇り。
朝の最低気温は1℃、日中の最高気温は15℃迄上昇。朝はまだ少々冷えますが、日中は気温上がりましたね。今週末に掛けて徐々に気温も切り上げて行くようなので、そろそろ土手の土筆も芽を出し始めるかな?さて、
昨日は「醗酵飲料(日本酒)・飛鸞(ひらん)」について書いてみましたが、本日は「漁師料理・イルカ」について書いて行こうと思います(冒頭画像はコチラから拝借したイルカのすき焼き写真です)。
イルカ。
海に棲む知能の高い哺乳類と言われてますね。まぁ、我々の世代だとイルカと聞いてパッと思い浮かんでしまうのが「わんぱくフリッパー」と言うアメリカの海洋冒険(?)ドラマですかね。そして、最近(と言っても15年前ですが)だとシーシェパードによる太地のイルカの追い込み漁を糾弾したドキュメンタリー映画の「The Cove(ザ・コーヴ)」でしょうか。
この2つ、同じヒトが関係してるってんだから、オモシロいモンです。そのヒトの名はリック・オバリ―。フリッパーを世界中に広めたヒトであり、その後改心して(?)真逆の立場からイルカ解放運動(??)の先頭に立って活躍(???)したヒトです。
まぁ、そのヘンの詳しいコトについては以前やってたブログで、「The Cove(ザ・コーヴ)」についてと、「『The Cove』のある街、太地町」についてで書いてますので、ソチラをご覧下さい。
で、イルカの漁師料理のおハナシ。
日本では、古の昔から結構色んなトコロでイルカは食べられていたようです。遺跡からもイルカのホネなんかは出土しているようなんです。
現在でもイルカ等の小型鯨類を捕って、地元で食していると思われる地域としては、北海道・青森・岩手・宮城・千葉・静岡・和歌山・長崎・沖縄等があり、その種類としてはイシイルカ・スジイルカ・マダライルカ・オキゴンドウ・マゴンドウ・ハナゴンドウ等がいるようです。
ただ、世界的な反捕鯨活動の影響もあって、コレらの小型鯨類漁はあまり目立つコトなく、細々と続けられている(或いはヤメざるを得ない状況にある)のが実態のようです(泣)。
個人的な意見を言わせて貰えれば、鯨類を食べると言うのは日本の重要な食文化の一つであると思うし、クジラ漁だって立派な伝統文化だと思うので、やれ「クジラやイルカは牛や豚なんかよりもずっと知能が高い哺乳動物なので、捕ったりしたら可哀想。ましてや、ソレを殺して食べるなんて野蛮なコトは許せない!」みたいな感情論と言うのか、過激思想(?)は違うと思うんですよね。
少々横道に逸れますが、クジラとイルカって実は学術的には明確な境界やら定義やらはなく、小さいクジラをイルカと呼び、大きいモノをクジラと呼ぶ、程度のモノだそうです(日本では大体3~4mにその境界があるようなコトもあるみたいですが、ソレより小さいクジラもいるらしいので、まぁようワカラン世界です)。
そのイルカのお肉は、クジラと同じ赤身肉なのではありますが、一般論として臭みが強いとか、苦味があるとか言われているようです(特に脂身にその臭みの原因があるとも言われている模様)。
だからだと思うのですが、静岡のイルカの郷土料理は味噌煮にするコトで臭み消しをしているようだし、他の各地(岩手・京都・和歌山・長崎など)で食されているイルカのすき焼きなんかも大抵は醤油ベースが多いようではありますが、臭み消しとして高菜を入れてコレと一緒に食べたりもしているようですね。
と言っても、上述の通りクジラとイルカの境界線は曖昧なワケで、クジラはそんなに臭み無く食べられてるワケなので、ソコ迄神経質になる必要も無いのかな?とも思います。
現に、クジラの刺身と言うのは結構一般的なワケですが、イルカだって刺身で食べる地域もあるようなので(と言っても、やっぱり生姜やニンニク等での臭み消しと一緒に食す場合が多いようですが)。
イルカの肉については、以前沼津とか三島のスーパーや、太地町の漁協スーパーで売られているのを見掛けたコトがありますが、豊洲市場では全く見たコトないし、他の市場・スーパーなんかでも見掛けたコトはないので、イルカを捕っている場所に行かないと手に入らんようです。ネットの各種通販サイトを覗いてみても、クジラについては様々な部位が売られているのですが、イルカを売ってる店は見つけられませんでした(泣)。
となれば、何かの都合で静岡にでも行った際に仕入れるしか無さそうですね。残念。
東京近郊で捕鯨をやっているのが「外房捕鯨株式会社」で、和田漁港をベースにしていて、季節(大体6~9月の夏季)になると捕って来たツチクジラをその場で解体して販売しているんですよね(日本にある沿岸捕鯨基地は4ヵ所のみで、ココはその一つ)。クジラが揚がったら、ココには仕入れに行きたいですねぇ。お友達の中には揚がる度に買いに行ってるヒトもいますので。イルカでは無いけれど、コレはアリですね。
と言うコトで本日はコレにて。
明日は「内臓料理(魚)・酒盗(しゅとう)」についてお届けする予定です。
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