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2024年5月24日(金)「未利用魚・ギンブナ(マブナ)」

今日の東京は晴れ時々曇り。
朝方の最低気温は17℃、日中の最高気温は30℃超。今日は暑かったですねぇ。梅雨入り前なのに、またしても真夏日。こりゃあもう、ホントに真夏ですね。さて、

昨日は「醗酵食品・ケフィアグレインで作るヨーグルト」について書きましたが、本日は「未利用魚・ギンブナ(マブナ)」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。

ギンブナ(マブナ)。
まぁ、全国ドコの川や湖沼にも棲息している淡水魚ですね。もしかしたら、子供の頃に近所の野池に釣りに行ったコトのあるヒトもおられるのではないでしょうか。釣りに関して言えば、釣の格言に「フナに始まりフナに終わる」なんてのもある位ですからね。ホント、一般的なおサカナです。

さて、そのマブナ。食べたコトのあるヒトは可也少ないのではないでしょうか。そもそも、近所の野池や川にはいるコトが分かっていたとしても、近所のスーパーや魚屋さんには余程特殊な地域でない限り売られてませんからね。

でもですよ、フナは美味いと言うのが下馬評なんです。先般ご紹介したコイも相当に美味い魚だと思うのですが、フナに比べたらまだまだ!と言うヒトも多い位なんですよね(って、自分はまだそんなに美味い鮒を食ったコトが無いのですが)。

その鮒に関しては、現在食ってみたいなぁと思っているのが2つ。
1つ目はこの間訪問した佐久の小鮒の甘露煮。コレは農林水産省が「うちの郷土料理」でも紹介している位だから、有名なモノなのだと思います。この料理の特徴は、田植え後の水田にフナの稚魚を放流し、稲と共にフナも育てる「稲田養魚」を行い、9月になって稲の刈り取りと共にフナの水揚げも行うのだそう。その水揚げされた小鮒はスーパーで売られたり学校給食に供されたり、「フナ祭り」で大々的に売り出されたりして、季節の風物詩になっているらしいんです。特徴的なのは、良く洗った小鮒を活きたまま甘露煮にすること。この間、佐久市を訪問した際には、魚甲本店さんで「佐久の子鮒」と題された甘露煮の缶詰を買って来たのだけれども、やっぱりその時季に活きた小鮒を使い、自分で甘露煮を作って食ってみたいなぁ。勿論、缶詰のモノも美味でしたが。

そして2つ目のモノは宍道湖産の「寒ブナの子まぶり」。コレは11月以降に宍道湖で獲れた寒ブナの身を削ぎ切りにし、塩茹でして粒々に迄解した卵を塗して食す刺身。同様のモノが琵琶湖周辺にもあり、コチラは「鮒の子まぶし」と言うようです(以下写真はコチラから拝借)。

鮒の子まぶり。美味そうですねぇ。

鮒を刺身で食べる?寄生虫問題は!?との疑問を抱く方も多いかと思いますが(フナに寄生すると言われる顎口虫等は純淡水域専門(?))、コレらの地域では伝統的にこうして食っていて特段大きな問題も引き起こしているワケでもないので、多分大丈夫なんでしょう。特に宍道湖の方は基本的に汽水湖であって、海の成分(?)も入っているので、より安心(かな?)。

味の方は、捌きたてのモノの身はぶりんぶりんとして歯応えもあり、熟成していなくても相当に旨味成分も強いのだとか(鯉に比べても、だとか)。熟成させれば旨味成分は更に増すコトが予想はされるモノの、そうする必要がないホドに美味いんだとか。今は寒鮒の時季を外れてしまったのでダメだけれども、今年の11月以降にはナンとしても現地に行くか、その時間がなければ現地からお取り寄せをしてでも、コレは食わにゃあイカンやつのようです。まぁ、宍道湖産がムリならば筑後川のヤツか、琵琶湖或いは余呉湖産、木曾三川のモノでも試してみたいかな。よし、やってみよう。

と言うコトで、今週はコレにて。
週末は暑さは多少緩和されるみたいではありますが、まだ夏日は継続予報です。体調には気を付けて、梅雨入り前の週末をお楽しみ下さい。
来週アタマには「醗酵飲料(焼酎)・麦汁」についてお届けする予定です。
では、良い週末をお過ごし下さい~!

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