【続報】クリストファー・ノーランの新作

先日書いた「クリストファー・ノーランの新作」という記事で、ノーラン監督の新作情報を載せましたが、その続報です。物語は、第二次世界大戦中、原子爆弾の開発に身を投じたロバート・オッペンハイマーに関する内容で、同じく第二次世界大戦が舞台になった『ダンケルク』とどこか通じるものもありそうです。

まず気になる公開時期は2023後半、もしくは2024年とのことですが、さらに気になっていたのは、どこのスタジオと組むのかということでした。元記事の伝えるところによると、ユニバーサル・スタジオに決定したとのこと。

ユニがこの大口案件を獲得するにあたって、監督が出した条件の一つは、一定の独占(ここでは、配信などとの同時公開ではなくということですが)劇場公開期間を設けるというもの。

コロナ前までは90日間、まずは映画館で流してから配信、という基本的な流れが長く続いてきたハリウッドですが、コロナ禍でそれはもろくも崩れ去りました。これまでスタジオ側が何か新しいことをやろうとする度に異議を唱える劇場側に対し、「我々の重要なパートナー」的な言葉でうまくご機嫌を取っていた感はありましたが、今回は大反発する劇場に対して、スタジオ側が一方的にPVODの配信開始を90日よりもずっと短い三週間にしてみたり、結局のところやはり「スタジオ>映画館」というパワーバランスを明確にしてしまったという感じですね。

この記事によると、現在では概ね45日の独占公開期間に落ち着いている、とのことですが。確かに映画は劇場で流されなければ意味がないし、劇場側も流す映画がなければ意味がないという点では、持ちつ持たれつの関係ではありますが、特に今の消費者にとっては決められた時間に映画館にいくよりも、画面は小さくても家でいつでも見られるほうを好む人が多いことを考えると、映画を供給するスタジオ側の力が若干大きくなるのもわかりますよね。けれどそんなご時世にあって、劇場最優先で作品作りをするノーラン監督は、映画館にとっては救世主的な存在なのかもしれません。

というわけでノーラン監督新作のスタジオはユニバーサルに決まりましたという記事でした。

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