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Identification

外国で住む際、住居やビザ周りの手続きなど、最低限必ずやらないといけないことをクリアしたら、次に手をつけたいのが身分証明書を取得だと思います。現地の身分証明書というのは、僕ら外国人にとってはパスポートがあるので必ずしも取得しなくても良いのですが、やはり日常的にパスポートを携帯するのは紛失のリスクもあるし、アメリカなどではやはり現地のID(=運転免許証)を使った方が話が早いこともあり、その辺りの手間を考えると、やはりこちらのIDは取得しておいたほうが良いという結論になります。

しかし多くの場合、現地のID取得のためには、例えば1年以上のビザが必要など諸々の条件があって、スウェーデンではまず「個人番号(personnummer)」の取得をしなくてはなりません。この「個人番号」、どこかに登録する際にはとにかくこれをきかれるので、スウェーデンでの生活は、これが一つの必須アイテムのようです。ということで、まずはこの「個人番号」の取得手続きをしました。ちなみにこの個人番号の取得にもやはり条件があって、一定期間以上の滞在許可を持っていることもその一つだったはずです。

申請をしたのは8月25日。Tax authority(Skatteverket)に出向き、この番号の申請手続きをしました。特にアポイントなどは必要なく、ウォークインで行きました。コロナウイルスの影響で室内に入れる人数を制限していたらしく、建物の外には30メートルくらいの列。ただし、待ち時間は10分程度で中に入れました。そこで担当の人に個人番号取得手続きの旨を伝え、渡された書類に必要事項を記入し提出、という流れです。係員は皆さんだいたい英語が堪能なので、ここでもスウェーデン語は(もちろん話せるに越したことはありませんが)必須というわけではありません。書類提出時、2〜10週間後に「書面で」番号が郵送されると言われましたので、その日はそれで終了。

その後、個人番号が郵送されてきたのは9月9日。カウンターで言われた通り、かかった時間は2週間+1日。これで晴れてスウェーデンの個人番号が取得できたので、次はIDカードの申請に移ります。IDカードの申請もやはりTax authorityで行います。個人番号の時に同時にできればよかったのですが、そうも行かないようです。カードの申請にはアポイントを取って、オフィスに出向く必要があるとのことでしたが、ストックホルムにあるオフィスは向こう数週間の予約が全て埋まっていたので、ストックホルムから電車で1時間ほどの距離にあるEskilstunaという街のSkatteverketでアポを取りました。

Eskilstunaは人口10万人にも満たない小さな郊外の街という感じでしたが、こちらの小さな街に行って気づくのが、若者が非常に多いということ。日本の田舎町だと高齢者ばかり目につくのですが、アメリカやスウェーデンの田舎町は、若者のグループが非常に多く目につきます。

EskilstunaのSkatteverketは混んでいるわけでもなく、手続きはスムースに行きました。オフィスに入って番号札を渡され、番号が呼ばれたら係の人のオフィスに入ります。そこで現住所、個人番号の確認、身長測定と写真撮影を行い、やはり2週間くらいでカードができると言われました。カードは自分でピックアップに行かなくてはならないのが少し不便ですが、ピックアップ場所をストックホルムのSkatteverketに指定できたのは、ありがたかったです。今日9月21日、携帯にカードの準備ができたというメッセージが届いたので、早速出向こうと思います。

また個人番号が取得できたので、その他のことも動き出しています。例えば語学学校(SFI)の登録(こちらは登録後、向こうからの連絡待ち中)や、ちょっと体調が良くなかったのでクリニックにも行ってみました。これについてはまた改めて記事にするかもしれませんが、とりあえず個人番号があれば、こちらの健康保険が効くらしく、かかった費用は200クローナだけでした。

それから図書館のカードも作りました。

オーデンプランにある市立図書館(建築が有名らしいです)の他、KungsholmenのFridhemsplan駅の近くには、多言語書籍がたくさんあるインターナショナル図書館があります。

これらの図書館には日本語コーナーもあって、早速5冊ほど借りてきてしまいました。もちろん日本語書籍の数はそこまで多いわけではないのですが、それでもストックホルム市内でこの数の日本語の書籍に無料でアクセスできる場所はここしかないと思いますし、ここの日本語の本を読み尽くす頃には、スウェーデン語が読めるようになっていれば良いというかすかな希望を抱いている今日この頃です。ちなみにオーデンプランの市立図書館も、一度に入れる人数を制限しています。寒い冬に入り口前で並ぶことになったら、けっこう悲惨かもしれません。

というわけで今日はここまでにしておきます。

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