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不思議な出会い

先日の出来事。

真夏のクソ暑い中、2kmほど歩いてギターのリペアショップへと足を運ぼうとした。

しかし…7月の大阪は、重たいギターケースを持って2km歩くにはあまりにも暑すぎた。

半分くらいまで来たところで、私は思わずコンビニに逃げ込み、アイスコーヒーを飲んで休憩した。

ふう…寒いのもキツいが、やっぱり暑いのは一番しんどいな。

私はアイスコーヒーをあっという間に飲み干してしまった。

さて…そろそろ歩きますか。

と、そう思っていた時……

隣で初老と思わしき一人の女性が座れず、もじもじしていた。

私は暑さと疲れにやられ、ついつい隣の席に干渉する様な態度で座ってしまっていた。

「あら…ええと…どうしましょう、よろしいかしら?」

おっと、いかんいかん。私のせいだ。

「ええ、もちろんですよ。ごめんなさい!」

私はそう言って、彼女を席へと促した。

「あら、ありがとうございます」

そう言って彼女は席へと座った。とても腰の低い方だ。

私が席を立とうとすると、彼女は一枚の紙を私に渡した。

「ふふ。これ…お遊びなんですけどね」

そう言われた私は、渡された紙に目をやってみた。

すると、そこには「誕生日当てゲーム」と書かれたメモがあった。

私はその紙に書かれた通り、月と日を足したり掛けたりしてみた。

そして…そのゲームの名前の通り、最後には確かに私の誕生日である11月11日が割り出された。

「わぁ、凄いですね!こうやって相手の誕生日を引き出す事が出来るんですか。でもこれって、占い師がやりそうな手口ですね?」

「そう。何を隠そう、私がそうなんです。占い師。」

ほう…なるほど。何ともフレンドリーな婆さんに声をかけられたものだ。

最初、アムウェイか何かの勧誘かと思ったが、どうやらそうではない。本当に暇つぶしに声をかけられたみたいだ。

「立派なギターですねぇ。弾けるんですか?」

「はは…いえいえ、今は全然大した事ないんです。これから調整してもらうために、業者に持っていくところなんですよ。」

「まぁ、そうでしたか。」

「最近、北海道から引っ越して来たんです。大阪の夏は暑いですね!」

「そうですね、北海道に比べたらさぞかし暑いでしょう。」

二言、三言話しているうちに、やはり占いの話になった。というより、興味があった私がその話題に持ち込んだ。

「どの様な占いをされるのですか?」

「私は主に誕生日から占うんです。例えばあなたは腰が弱いですよね。」

「おお…確かにそうですね。体は死ぬほど丈夫なんですが、反り腰と言われた事があります。」

「そう。11月生まれは腰が弱いの。だから、あまり重たいものを持たない様にしてね。」

「なるほど…そんな事まで分かるんですか。」

「あと、2月、4月、7月、11月生まれの女性とは合わないから、一緒にならない方がいいの。」

「そうなんですか!おふくろが2月生まれでしたね(笑)」

「逆に、1月や5月、8月、10月生まれの女性と相性が良いわね。」

「なるほど…」

さらに彼女は、先ほど私に渡した紙の裏に、新しい言葉を書いた。

「ぎょくへいふうさん…そうぎくいん…ですか?」

「そう。それぞれ3回言うの。これでコロナもインフルエンザも大丈夫。」

「言霊、ですね。」

「そうよ。言葉には凄い力があるの。」

「なるほど。ウイルスを撃退するほどの力があるのですね。」

「例えば人混みの中に入らなければいけない時、これを言うと絶対に大丈夫。」

「へぇ〜…」

「私、幾つに見えます?」

「ええと…失礼ながら60代くらいかと思いましたが…」

「ふふ、私90超えてますよ。」

「えええ!」

「病気した事ないの。病院なんて、ほとんど行った事ないわ。」

「そりゃ凄い。言霊ってのは本当に大きな力があると言いますよね。だから私も普段から気を付けています。ネガティヴな言葉は、たとえ一人の時でも言ってはダメなんですよね?」

「その通り。全て、自分に返ってくるからね。」

「私もそれは実感しています。」

いやあ、それにしても凄いばーさんだ。まさか90を超えているとは。マスク越しでもそれは感じられない。足腰もしっかりしているし、何より話した感じがとにかく若々しく、エネルギーに満ち溢れている。

「ご家族にもその言葉、教えてあげてね。」

「おふくろは死にました。去年、ワクチンが原因で。」

「ええっ!あらあら…それはそれは…」

「まぁ、自分で打つと決めて打ったわけです。人生は自己責任ですから、仕方ないでしょうね。」

「そうでしたか…もっと早く出会って、この言葉を教えてあげていればねぇ…本当に残念だわ…」

まぁこの言葉を聞いたところで、どのみちテレビという名の「宗教」にハマっていたおふくろは、ワクチンを打っただろうがね。

…という野暮な事は言わなかった。

「あなたは本当にパッチリお目々のキラキラした…綺麗な瞳をしていますのね。お母様もきっと、あなたの様な目をしてらしたのでしょう。お母様譲りなのですね。」

「そうですかね?(笑)でも嬉しいです、ありがとうございます。」

……そうして彼女は後から来たにも関わらず、席を立って私よりも先にコンビニを後にした。

ふむ…宗教の勧誘か何かとも思ったが、本当に普通のばーさんだったな。良い出会いだった。

私もまた彼女に続き、意を決して重たいギターケースを持ち、クソ暑いアスファルトへと踏み出した。

「ぎょくへい…ふう…….?ええと、なんだっけ?(笑)」

大阪の毎日は今のところ、まずまずである。

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