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タイでのエピソード・その55

その54の続き—

私は、寝る間も惜しんで仕事に没頭した。

冗談抜きで、明日の生活もままならない状態だった。

しかし、そこから私は何とか復活を果たし、無収入でも三ヶ月程度は暮らせるほどの余裕が生まれた。

私の人生は本当に、何と言うか…「いざ」と言う時に説明出来ない事が起きる。

近年でも、ここまでの案件が入ることは稀なのだ。

寝る時間を3時間未満に削る事もあった。大変だったが、その時の私にとっては嬉しい悲鳴だ。食事も相当切り詰めたが、幸いにしてサプリメントのプログラムと運動は意地でも続けていた為、体は問題無い。

これでようやく、再スタート出来る。またこのHABITOモールから、再出発だ。

HABITOモールも若干内装が変わって、入っているテナントも変化しつつあった。

日本語で「弁当屋」。おぉ。

店員さんも日本語が達者な人で、お弁当のレパートリーもそれぞれ、日本食をリスペクトしたものになっていた。

加えて、安い。トンカツ弁当が100バーツ(約350円)…魅力的だ。

味は…普通と言えば普通。でも、この値段と利便性なら贅沢は言ってられない。ここには本当に、お世話になった。

——タイに滞在して、ちょうど一年が経とうとしていた。相変わらず観光ビザで凌いでいたが、もう3回ほど繰り返していたので、そろそろ青ハンを押されても不思議では無い。その恐怖と不安は、いつまでも私について回った。

「次からもう観光ビザは取得出来ませんよ」と言う意味。通称、青ハン(赤ハンとも)。またはRemark(リマーク)。

早くエリートビザを取得しないと。ぶっちゃけ、エリートビザなんて取得しなくても、幾らでもタイに滞在する方法はある。でも、出来れば私の判断で、そして私自身の力で成し遂げたい。私にとってはここが一番、重要な所なのだ。それ以外で成長する方法は無い。

だがまぁぶっちゃけ…仮想通貨のアップダウンに捉われていた昨今に比べて、私の気持ちはだいぶ、緩やかになっていた。

チャートの上下を見る事も無く、仕事の有無だけを見る様になった。仕事が入れば、どこか素敵なカフェを探して適当にそこで作業した。改めて、旅をしながら仕事をする感覚が戻り、ノマドワーカーとしての幸せを見出しつつあった。

また、家の近くに新しいスポーツジムがオープンした。

しっかり設備も整っているし、レスミルズプログラムもやっている。完璧。

何と言うか、この辺りから私のバンコク滞在はようやく快適になり始める。

知り合いも増え、様々な事にチャレンジし始める様になるのだ。

自分の時間を作って、さらに多くの商業施設を回った。

私はクソ暑い中で観光地を巡るより、やっぱりデパートをハシゴしている方が好きなんだよ。

お気に入りのカフェもいくつか見つけて…兎に角、一人でも大いに楽しめた。

きっとカネを掴んだとしても、私の日常はこんな感じなんだと思うなぁ。


その56へ続く—

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