その他大勢組
この世において何かを手に入れようとした場合、必ず「支払い」が発生する。
金銭的な「支払い」だけではない。
もしあなたが健康体を目指してダイエットを開始するなら、あらゆる「代償」を支払う必要があるだろう。
サプリメントやプロテインをはじめとした健康食品代、スポーツジムに通う為の会費、エクササイズを続ける上で掛かる時間、何よりも体力的な労力…
多くの人はその「支払い」を拒否し、都合よく利益のみを得ようとする。
もしそこのあなたがそのタイプだとしたら、何かを成し得ること自体を諦めた方が良い。なぜなら、100%無理だからだ。さっさと自分のダメっぷりを認め、そこそこの人生ってやつを楽しんだ方が、恐らくは生産的である。
残念ながらこの領域における「人生」ってやつは、そう都合よくできていない。何をするにしても「代償」が伴うのだ。必ず「リスク」を支払わないといけない、ということ。
そして大きなチャレンジをし、リスクを買う者ほど馬鹿にされ、失敗した者もまた、馬鹿にされる。
「上手くいくわけないのに…馬鹿だなぁ(笑)」
「ちょっと考えれば分かるよね…」
…皆、そんな「傷の舐め合い」が大好き。
その嘲笑のエネルギーの根源にあるはもちろん、「嫉妬」である。
頑張っている人が、悔しいほどに眩しい。そんな人が成功すると気に食わない。逆に失敗すると、気持ちよくて仕方ない。
これが一般的に言われる「その他大勢組」だ。
そしてこの「その他大勢組」だが…これまた、必要な存在なのである。
何度でも言うが、この世には「代償」がつきもの。
この「代償」をもう少し言い換えてみる。
すなわち「犠牲」…そして、「生贄」だ。
どうやらこの宇宙ってのは、大多数が生き延びるようには出来ていない。
むしろ強い個体を活かす為に、他を犠牲にする傾向が見られる。
当然、その「犠牲」のもと、一つの力強い個体が成り立っているのも事実なんだよ。だから必要ない存在など、ない。
木はそれを体現している。大きな一本の樹木を成り立たせる為に、細かく無数に分かれた根が地面に根付いている。見方によっては、根は地上の本体を存在させる為の踏み台…つまりは「生贄」だ。
そして、その「生贄」なくして樹木本体も成り立たない。
どれが「偉い」でもない。
言うなれば「持ちつ、持たれつ」なのだ。
もし、あなたの努力を批判したり、ネガティヴな噂を立てるような輩が現れたら…そのドリームキラーとは付き合わなくていい。わざわざ否定的なオーラを放つ奴と付き合う理由なんて、どこにもないだろう。
…だがその存在そのものには、ある意味で「感謝」した方がよい。
だって…その「踏み台たち」のおかげで、あなたの「夢に向かう為のエネルギー」は支えられているのだからね。
そう考えると、「その他大勢組」ってやつも…ある意味ではこの世のシナリオを形成する上で、大いに貢献しているのさ。
ドリームキラーを肯定的に捉えるなら…この方法しかないだろう。
尤も…本当に一つの事に集中して頑張ってる人は、そんな周りの嘲笑なんて全く気にならないんだけどね。
結果…才能を発揮すると共に、孤立するんだよ。
それこそ、大きな大きな大樹のように。
周りの人間関係の希薄化…これもまた、何かを極めんとする際に支払うべき「代償」の一つである。
この現象を「つらい、寂しい、悲しい」などと捉えてしまう人は…
大人しく「その他大勢組」のままが良いのだろうね。
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