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探求無き人生
「この世は平面だ。聖書は間違いなく、史実書だ。イエスも神も、信仰すべき対象なのだ。」
——私は一年半ほど前まで、この様に考えていた。自分自身を「クリスチャン」と名乗った事は一度も無いし、そう言う類の人種も基本的に嫌いだった。
...が、それでもこの世は平面であり、聖書は真実を伝える書物だと信じていた。
Twitter上で出会った研究仲間と共に、真理探究に明け暮れる日々。睡眠時間など、どうでも良かった。
ただ聖書を信じる傍ら、私と研究仲間の心には密かに「神」に対する疑念も生じた。
この神は人を殺しすぎる。「燔祭」と称して常に生贄を求めるし、嫉妬深い。実際、自分以外の対象への信仰を厳しく罰した。
この世を作った割にはあまりにも感情的で、明らかに稚拙な人物像だった。
その疑問をSNS上でぶつけても、クリスチャン達は「神は絶対的存在なのだから当然だ」の一点張り。
彼らの考えは、「この世を作った存在が敷いたルールには従って当然」と言うもの。この考えを貫く力は恐ろしく強いが、逆に「この世を作った全能の存在が、なぜこんなにも理不尽で頭のおかしいルールを敷いたのか?」という疑問に対してはてんで弱い。いくら突っ込んでも納得の答えが返って来ず、結局は「神とイエスは何よりも優先する!」と言う主張に帰結してしまい、話にならない。
そこも踏まえて、私と研究仲間はバランス良く考察を続けた。
やがて、我々は一つの結論へと至る。
聖書は間違い無く暗号書だった。しかも、一般的に解読されている様なレベルでの暗号では無い。例えば、ヒトとして出てくる存在すら、ヒトでは無かったりする。そして、未だに誰もその真意に到達していない。
聖書を読んだ後、研究仲間とネット上でミーティング。そしてお互いまた読む時間を作って...と言う具合に、地道に考察を続けた。
聖書だけではない。エジプト...とりわけスカラベやホルスが描かれた壁画、パピルスなどの解読にも余念が無かった。
そこから天体の考察へと繋がり......
そしてとうとう、「あの」考察へと辿り着く。
「これ」は一体、何なんだろう...?この世の初めから、上空に存在している。当たり前過ぎる存在ゆえ、誰もそんな事気にしていないけど...。そもそもこれは、何なんだ?
「その」画像と暫く睨めっこする。
すると、研究仲間が一つの仮説を述べた。
「...これは、この世の姿なのでは?」
......背中に冷たい電気が走った。自分の部屋が急に広く感じ、何故か言い表す事の出来ない恐怖感が私を襲った。まるで深淵の闇の中に一人、ぽつんと取り残された様だった。
「神」、「イエス・キリスト」、「聖書」、「フラットアース」...。
今までの考察において重要と思われていたそれらの単語全てが、途端に幼稚に思えた。もはや、そう言うレベルの話では無い。我々は何も知らなかった。その事実を、0.1秒で悟った。
「まさか...そんな。」
「白い部分が陸、か...?」
「でも、形が全然違うよ。」
「いや...海水が描かれていないだろうから、実際にはこんな感じなのかもしれない。」
「...なんて事だ...。ならこの世とは?誰も...誰も何も知らないって事にならないか?皆、生きていると錯覚しながら、夢を見ているだけじゃないか。」
「どんな技術なんだろうな。この大地を下からニュートリノ光で照らし、上空に映しているのか。それなら、海水を抜いた表面だけを投影出来るだろう。」
「途方も無い...。ていうか、この世って平面なんじゃないの?」
「...確かに。」
「じゃあ...『これ』、何なんだ?」
「...分からない...」
・
・
・
...我々の研究は、良くも悪くも振り出しに戻った。
その後新しい考察に進み、意見の相違から連絡を取らなくなる。
——これが恐らく一年半くらい...いや、一年ちょっとくらい前かな。あれからもう、そんなに月日が経ったのか。
私は今でも、私から研究内容を聞こうとする人に対し、まず「あの」画像を見せる。そして、軽く説明をする。
...何がビックリかって、ほとんどの人の反応がイマイチなんだよ。
「言われてみれば...」とか、「あぁ〜...」とか、何故か愛想笑いを見せて誤魔化したりとか。
こう言うヒトがほとんどだ。何も変わらない=カネにならない。
何も変わらない?そうか。ならアンタの人生全部、カネ稼いで終わりか。切ないねぇ。
私は真理探究をし、誰もが知らぬこの世の真実の一端に触れ、驚いている。だが同じくらい、人々がこの事に無関心な事にも驚いている。
フリーメイソン、イエズス会、イルミナティ、666、悪魔崇拝、ロスチャイルド、Qアノン、NWO、9.11、明治維新の天皇すり替え...
何故かこれらの陰謀・都市伝説には皆、首ったけ。聖書なんか全く興味無い系の人でも、目を光らせ、興味津々でYouTubeとか見るでしょう。正直、「面白い」と思って見ているハズだ。その時点で誤誘導。要はただの目眩し、エンターテイメントって事じゃないか。
...そう言うスケールの問題じゃない。
私が...そして私の研究仲間が到達した「この事実」は、本来ならこの世の常識を丸ごとひっくり返すものだ。
にも関わらず誰も信じないし、そもそも興味を持たない。
...正確には、マトモに聞き入れるだけの心の余裕が無い。
家族やローンを守るのに必死なんだ。要はカネ。そこに繋がらない情報は、有益な情報と捉えられない。カルト扱いしてハイ終了。
とにかく...皆そうやって、人生の時間のほとんどをカネを稼ぐ為に使い、何も知らないままこの世を去っていく。
私の主観からすれば...それはもはや、ヒトでは無い。
「この世」と言う舞台設定を構築する為の、ただのプログラムだ。
だが、得てして...この世とは「そんなもの」なのかもしれない。
ま、これも私の主観によるもの...なんだけどね。
もし私の研究に興味を持って頂けたなら、是非ともサポートをして頂けると嬉しいです。サポート分は当然、全て研究費用に回させて頂きます。必ず真理へと辿り着いて見せますので、どうか何卒、宜しくお願い致します。