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● 第十三章 : フランシスコ・ザビエル

【あらすじ】

フランシスコ・ザビエル。言わずと知れたカトリックの宣教師であり、前回紹介したイグナチオ・デ・ロヨラと共にイエズス会を立ち上げた創始者の一人である。知らない人はいないだろう。教科書に必ず載ってるからね。

これはまだ研究仲間と連絡を取っていた頃、彼が私に送ってきた画像だ。

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ザビエルの一番有名な絵だろう。研究仲間曰く、「これには暗号が隠されている」とのこと。

「手が蟹の形をしている。そして、心臓から毛が十本生えている。蟹の脚の本数と一致するでしょ?この絵にはかに座の比喩表現がある。」と主張していた。

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加えて、「このザビエルは何故か顔がスフィンクスだ」とも言っていた。

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まぁ、カトリックの人間がスフィンクス・カットにするのは別に珍しい事じゃない。むしろ、至って普通の事だ(一般常識では)。

でも、ザビエルは資料によってまるで顔が異なる。なので、この一番有名な絵にあえてスフィンクスの顔で描写されている事には、確かに意味がある様に思えた。

その後、研究仲間と連絡を取らなくなってから、私は一人でこの絵とにらめっこを続け、更なる事に気付く。

...元研究仲間の見解は間違っている。

しかし...確かにこの絵には暗号が隠されていた。

そして、その事実はフランシスコ・ザビエルの正体、そして聖書の真実を如実に表していたのだ。

【1】ではザビエルという人物を、聖書を含めた様々な資料を利用しながら軽く掘り下げていく。【2】は例の絵の暗号の解読をメインに展開する。【3】で、絵から得たヒントを頼りに、旧約聖書と新約聖書の「役どころ」を考察する。最後の【4】で、【1】〜【3】での考察を踏まえた上での結論を述べる。

今回も相当に重要な話が含まれる。聖書を一度も触った事がない人にとっては難しい部分もあるだろう。分からない所が出て来たらまずは調べ、ゆっくりと読み進めてもらいたい。

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