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PPAP と 変貌するリアリティ

あれから3年経った。

PPAPとは現象であった。それは我々人類が気づかぬうちに、不可逆的にまた本質的に変わってしまったのだという気づきだ。境界は消えた。我々はコピーされ、ダイレクトにつながりあい、模倣し、伝染し、他と同一になることで世界が小さくなる感覚を味わっているが、巨大化するネットによって、過度に傾向付けられ、分断され、コントロールすることが困難になる赤裸々な現実のありようも目にしている。マーシャル・マクルーハンが言ったように、世界は「地球村」になっているが、我々はその小ささに潜む怪物にも対峙している。現実は大きく変化しようとしている。


PPAP の出現と、ByteDanceが中国本土に抖音(Dǒuyīn)を設立し、TikTok 誕生への道を歩み始めたのは同じタイミングであった。次なる世代に新しいリアリティを我々は託している。


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