![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44124620/rectangle_large_type_2_66060152f142bb5c559bea67b5d221ae.jpg?width=800)
小説論5 ぬか床からの生成
小説の「場」を用意するということについて、考えてみたい。 これは保坂和志さんが『小説の誕生』という本(すばらしい本です!)で言ってることなんだけれども、ストーリーというより、そこにあるのが「場」だけみたいな小説がある。場の中で何かが、なんて言うんでしょう動かされるというか、場に埋め込まれた要件によって様々な事柄が醸成されてくる……。そういう小説の捉え方がある。確か保坂さんはガルシア=マルケスに関して言っていたと思います。それを僕なりに引き受けて、無意識あるいは潜在性から小説を考えるという話をしてみたい。
ここから先は
1,346字
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?