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理論と実践の脱構築

『勉強の哲学』、『ライティングの哲学』、『現代思想入門』と、応用的というか「使う」ための本が続くが、この10年やってきて、自分が書きたいのは「理論としての理論」よりも実践の本なのだと思う。実践研究をしている。結果的にわかってきたことだが、それが自分の体質なのだろう。小説を書くという制作実践も行っているわけだが、その前から、哲学の仕事が実践志向になっていた。

あるいは、理論サイドから言えば、「いかに行動するか」をメタに分析してきたことになる。それは『意味がない無意味』をまとめる段階で意識したテーマで、あの本に含まれる文章は、かなり込み入ったテクスト・表象分析だが、それによって「行動する身体」を炙り出そうとしていると、後になって気づいた。

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