気候変動とデカルト的精神(京都新聞連載6)
初出:京都新聞夕刊、連載「現代のことば」、2022年7月。
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梅雨になり、夏になる。季節が変わる。それはいつものことで、人の世にどんな騒乱があれども、自然災害があれども、「気候」はその外からすべてを同じように照らし、あるいは同じように洗い流すものだと思っていた。
今年の五月、こんなに五月は暑かったっけ、と思った。前倒しで夏が始まったような日があった。
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