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生活の哲学

生活から浮き上がってくる考察、執筆・仕事の方法、読んだもの見たものの批評などを連想的つながりで掲載していきます。Twitterでは十分に書けない考察の背景や補足情報も書こうと思い…
日々の経験に反応して書く、というのは僕自身のレッスンなのですが、それが読者の方々にとって「何かを書…
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#小説の書き方

想像力と類似

想像力とは何だろうか。 しばしば、想像力を広げると言われるように、それは、出発点から離れ…

千葉雅也
11日前
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このところの振り返り、インターネットと居場所

今回はこのところの振り返り。先日、『構造と力』文庫版の解説が校了した。10月後半から一ヶ月…

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千葉雅也
6か月前
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即興的に書く

以前、どんな内容でも、「読むこと自体が目的」のテキストであれば、小説だと言えるという話を…

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千葉雅也
7か月前
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小説をゼロ度から考える

小説というのは、確かに、「それらしい」もの、「いかにも小説らしい」ものはある。では、その…

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千葉雅也
8か月前
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初稿係数0.67:ドラフトの分量が少なくても、あとで膨らむ

文章は、量的に考えるのが大事だという話をたびたびしている。 僕の場合、最初にざっとドラフ…

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千葉雅也
8か月前
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作品が離陸するとき

作品を成り立たせるときに、とりあえず二つ、関門があるかなと思っている。もっとあるかもしれ…

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千葉雅也
9か月前
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量を書くこと(京都新聞連載7)

初出:京都新聞夕刊、連載「現代のことば」、2022年9月。 * 今年の9月で、関西に来て10年になる。学者、書き手として仕事を始めて10年。その最後に、本気で小説に取り組むことになるとは思わなかった。まあ、いわゆるセカンドキャリアだとも言える。10年にもなれば気分を変えたくなってくる。企業で働く友人と話していても、やはり40代になって、今後のキャリアをどう考えるかが話題になる。 小説を始めたことで、書けるものの幅が広がった。哲学思想の論述というのは、かなり狭い範囲での言

有料
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おわして、休む

いやはや、疲れました。小説、三つ目の中篇作品がいったんできました。「デッドライン」、「オ…

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千葉雅也
1年前
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自分のルーツを探る、魯迅「故郷」など

それにしても早いもので、9月も終わってしまう。昔はどうだったかはともかく、9月はまだ夏のう…

千葉雅也
1年前
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5月、外で飲めない日々、『新潮』6月号

久しぶりにUlyssesで書いている。久しぶりな気がする。というのはどのくらいか……原稿を書く…

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千葉雅也
3年前
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洗濯する

先週は川端康成文学賞のことで落ち着かなかった。川端賞はベテランに与えられるものというイメ…

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千葉雅也
3年前
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オートフィクションについて

ちょっと気持ちに余裕のある土曜日だ。大阪の感染者が爆発的に増えているのはさすがに心配で、…

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千葉雅也
3年前
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小説論5 ぬか床からの生成

小説の「場」を用意するということについて、考えてみたい。 これは保坂和志さんが『小説の誕…

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千葉雅也
3年前
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小説論4 幾何学と作劇

次の小説はもっと即興的に書きたい、と思うのだがその一方で、技術的な意識を整理したくもあり……この二つは相反するのだろうか。いや、たぶん両立する。 幾何学、という言い方がまず浮かぶ。

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