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生活の哲学

生活から浮き上がってくる考察、執筆・仕事の方法、読んだもの見たものの批評などを連想的つながりで掲載していきます。Twitterでは十分に書けない考察の背景や補足情報も書こうと思い…
日々の経験に反応して書く、というのは僕自身のレッスンなのですが、それが読者の方々にとって「何かを書…
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#小説

想像力と類似

想像力とは何だろうか。 しばしば、想像力を広げると言われるように、それは、出発点から離れ…

千葉雅也
10日前
65

練習

ちょっと書いてみる練習。 思いつくように書く。飾りは、出てくるなら書くが、飾ろうとしなく…

千葉雅也
1か月前
60

変換すること

何かを変換するのである。それが作品をつくるということだ。では変換とはどういうことだろうか…

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千葉雅也
4か月前
102

自然に書く(京都新聞連載12)

初出:京都新聞夕刊、連載「現代のことば」、2023年8月。 * 今年は3作目の中編小説『エレク…

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千葉雅也
6か月前
65

即興的に書く

以前、どんな内容でも、「読むこと自体が目的」のテキストであれば、小説だと言えるという話を…

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千葉雅也
7か月前
122

作品が離陸するとき

作品を成り立たせるときに、とりあえず二つ、関門があるかなと思っている。もっとあるかもしれ…

200
千葉雅也
9か月前
122

日記、届いた本を開封する

朝、便意をもよおしてトイレに行くと、トイレットペーパーがほとんどなかった。ストックが一個あったかもしれないと洗面台の下を開けたが、残っていなかった。先日交換したのが最後の一個だったという意識は、ぜんぜんなかった。 蝉が、降りしきるように鳴いている。

言語の生成性:書くこと一般について

たぶん今、自分は書くこと一般について考えており、あるいは奇妙な言い方だが、書くこと一般を…

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千葉雅也
1年前
139

創造性の原理

とにかく、出てくるままに書く。編集はそのあとで考える。編集段階を、第二段階として区切る。…

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千葉雅也
1年前
215

インターネットという「マスク」がとれない世界になった

一人で暮らしている。 このことはあまりに当たり前で、長年それについて考えたこともなかった…

千葉雅也
1年前
104

時間の結晶

ずっと使っていなかった、カードも通帳もなくした口座を復活させるために銀行へ行った。 先に…

千葉雅也
1年前
76

おわして、休む

いやはや、疲れました。小説、三つ目の中篇作品がいったんできました。「デッドライン」、「オ…

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千葉雅也
1年前
65

自分のルーツを探る、魯迅「故郷」など

それにしても早いもので、9月も終わってしまう。昔はどうだったかはともかく、9月はまだ夏のう…

千葉雅也
1年前
65

冗長性のツボを押す:質を高めるより、量を書くにはどうするかと考える

「量を書く」ということが大事なんですよね。分量ね。いかに質を高めるかと通常は優先的に思うわけだけど、とにかく量を書く。案外このことが真面目に考えられていない。「どうやったら量を書けるか」と、方法的に真面目に考えられていないということです。 完成度を意識しすぎちゃってがんじがらめになるというのは、つまり質的意識が先に立っている。で、そうではなく、とにかく思いついたことを書いてしまうっていう話を、「書かないで書く」というキーフレーズによって説明してきたわけだけれども、それは言い