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事務所note:預金封鎖による影響と個人でできる4つの対策②

このシリーズでは、
預金封鎖の仕組みや預金封鎖が起こるきっかけと
その対策法について解説してます。

いつも当事務所のnoteをご覧頂き、ありがとうございます。

名古屋と札幌で活動している、
独立系ファイナンシャルプランナーのおさかべです。

私の自己紹介になります。

今回は「事務所note:預金封鎖による影響と個人でできる4つの対策②」についてです。

今回のテーマは、長くなるため連載シリーズでいきます。

預金封鎖について詳しく知り、
自分の資産を守る知識を身につけていきましょう。

前回の記事になります。

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byおさかべ

一般人に預金封鎖の予測は不可能です

預金封鎖はある日突然やってくる

前触れもなく行われるため、
我々一般人は予測することができません。
政府関係者からインサイダーの情報が得られる方は、別かもしれません。

byおさかべ

なぜなら、預金封鎖の情報が事前にもれてしまうと、
我々一般人が下記のような行動をして、
必死に資産を移動しようとします。

  • 銀行預金を引き出す

  • 銀行預金を海外へ送金する

  • 金などの現物資産を購入して自宅に隠す

そうなると、
政府が国民の資産を正確に把握することが難しくなり、
財産税も減る恐れがあります。

よって、絶対に国民にさとられないように
行われるはずです。

預金封鎖発表は週末が多い

預金封鎖は、発表されると銀行に多くの人が
殺到することが予想されます。
それゆえに、銀行休業日に発表が行われる
場合が多くなっています。

byおさかべ

実際、混乱を最小限に抑えるため、
1946年の日本では日曜日、
キプロスでは土曜日に発表されています。

銀行の取付騒ぎが起きないようにするため、
土日のどちらかで発表される可能性が高いです。

以前にもお伝えしましたが、
預金封鎖を事前に予想することは
難しいと考えておいた方が良いでしょう。

地震が起こってから防災対策をしても遅いように、
預金封鎖も起こってからでは対策が間に合いません。

万が一の預金封鎖に備えたい場合は、
何も起こっていない平和な時にこそ、
対策を行っておく必要があります。

また、預金封鎖が行われる期間が
どれくらいになるのかということも予想できません。

1946年に日本で行われた預金封鎖では、
資産が凍結された状態が約2年も続きました。
預金封鎖は年単位で続く可能性がある、
ということも覚えておきましょう。

byおさかべ

ブラジルで起きた預金封鎖とは

預金封鎖はブラジル、アルゼンチンなどでも行われている

預金封鎖の前後で起こっていたことについて
詳しく知ることは、預金封鎖についての理解を
深めるためにとても大切です。

byおさかべ

例として、ブラジルの預金封鎖について見ていきましょう。

ブラジルでは預金封鎖の前年の1989年に、
物価が前年比で20倍になっており、
とてつもないインフレになっていました。

世の中に出回るお金を抑制して
ハイパーインフレを解決するために、
1990年の3月に預金封鎖が実施されました。

すべての金融機関が閉鎖され、
国民は銀行預金を引き出すことが
できなくなってしまったのです。

そして、預金封鎖に加えて、
資産の凍結が行われている間に、
ブラジルの通貨が「クルゼイロ」から「レアル」の切り替えが行われました。

その結果、旧通貨であるクルゼイロの価値が
ゼロになってしまいました。

この通貨切り替えで、
銀行に凍結されていたクルゼイロの資産価値はゼロになり、
国民はほとんどの資産を失うこととなりました。
1946年の日本で行われたように
「預金封鎖と通貨の切り替え」が
同時に行われた例となっています。

byおさかべ

預金封鎖が起きると、物価高•失業数増加•倒産件数増加の三重苦へ

アルゼンチンの例では国の破産が原因で
ペソが暴落し、通貨安のために
物価が上昇するインフレが起きました。
さらに、多くの企業は倒産し、
失業率は20%を超えました。

byおさかべ

そして、倒産しなかった企業でも
賃金は大幅に下がったため、
賃金は下がるが物価は上がるという
厳しい状態になりました。

小麦などの生活必需品は、
1カ月で60%も値上がりし、
食料品も値上げが繰り返されることになります。

そして、アルゼンチンのデフォルト宣言をきっかけにした混乱のせいで、
人やもの、お金が大量にアルゼンチンから流出し、
職を求めて多くの人が国外脱出しました。

アルゼンチンは、国内の資本や預金が
海外に流出することを防ぐため、
預金封鎖を実施したのです。

預金封鎖では、
少しはお金を引き出すことができたものの
「週250米ドルまで」
と出金可能額が厳しく制限されました。
また、年金の支払も滞ったため、
皆が銀行に殺到して長い列ができるなど、
さまざまな混乱が続きました。

byおさかべ

アルゼンチンの復活のキーは通貨安

この後アルゼンチンが復活を遂げた原因は、
ペソの通貨安です。

通貨が暴落し、非常に安い状態になったことが、
輸出産業の競争力を強めることとなりました。

その結果、アルゼンチン経済は急速に復活していきました。

デフォルト後に受けたIMFからの融資も
2006年に全額返済し、貧困層も減少しました。

このように、預金封鎖が行われたり
国家が破産した場合は、国の信用が低下して
強烈な通貨安にみまわれます。

その一方で、経済が回復していくというメリットもあります。

逆に、統一通貨であるユーロを導入している
ギリシャなどは、経済危機が起こっても
通貨安が起こらないため輸出の競争力が高まらず、
その結果、経済は低迷し続けています。

byおさかべ

今の日本で預金封鎖が起きたとしたら?

個人資産が凍結され、お金を引き出せなくなる

そして、生活にも大きな混乱が生じるでしょう。

byおさかべ

日本がどうなるのか断言することは難しいですが、
預金封鎖が行われた他国の状況を考えると、
以下のようなことがありえます。

  • 日本国債の暴落と金利の高騰

  • 円の信用度低下・日本円の暴落(円安)

  • 生活必需品や食料の高騰

  • 景気が悪化し企業の倒産件数が増える

  • 国民の失業率が増加し、無職の人が増えて生活苦に

1946年の時と同様、これらの影響が、
年単位で続く可能性があります。
一時的に、これまでとは、まったく違う環境に
なってしまうことは覚悟しておく必要があると思います。

byおさかべ

続きは、こちらのnoteで。

個別相談については、サービスにもよりますが、
14,850円(税込)からになります。

まとめ

日本も、1946年に預金封鎖が行われた実例がある。
近年も、ギリシャブラジルアルゼンチンで預金封鎖が行われている。
預金封鎖が起きると、
国民の生活は大打撃でも財政赤字の解消と輸出の円安効果が生まれる。

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最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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