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デザイナーの就活・ファーストキャリアを会社種類別で考えてみました!

「若手がキャリアヒントを得る=デザイン業界の更なる発展」を願って、就活時期と関係ないかもですが書いてみました。

この記事はデザイナー希望者、若手などがメインの対象かと思います。
私は、15年ほど前にデザイン学校を卒業し、アラフォーです。
私の実力はさておき、優秀な制作会社、海外大手広告代理店、事国内大手広告代理店、大手事業会社などに雇っていただいてたこともあり、個人の体験に過ぎませんが、実経験を基にはしています。

かつては、仕事を辞めることは裏切りであり、実際にそんなことを言われたことがある気もしますが、現代となっては、デザイナーと会社双方がいいなと思える環境を求めて就職・転職をどんどんする時代だと思いますので、ヒントになれば幸いです。

会社種類別
入社したときに得られそうなもの紹介

※当然ですが、全ての会社が下記に当てはまるわけではありませんので、よろしくお願いします。

◯優秀な制作会社
・入社の簡単さ
★★★★☆ = 入社はしやすい!
・仕事量の少なさ
★★☆☆☆ = 仕事は多い…
・デザイン力上げやすさ
★★★★☆ = 実力は上げ易い!
・まとめ
気鋭、優秀とはどいういうことかというと、一般人は知らないが、業界では有名で、作品は一般人でも知っている。
有名なアワードなども受賞しており、いい仕事が舞い込み易い状態の会社。会社自体も有名だが、中にいるデザイナーもそれぞれ有名だったりもする。
このタイプの会社にいると、実力がつくので、大手企業に誘われたり、独立してもその後安定し易い。
一番のポイントは、忙しくて、結構ここでは書けないぐらいハードなこともあるかもしれないけど、基本デザインが好きで力がある人たちが集まっているから、データとか制作見るだけでもかなりの勉強になる!ということ。
しかも、優秀な制作会社は、グラフィック、ウェブ、UXUI、インテリア、建築、プロダクトなど各業界ごとにそこそこ数があるので、一社に絞ると難しいかもだけど複数あればどっか入れたりするかも。
見つけ方がわからない人は、よく賞取ってるところ、雑誌・メディアの常連、作品がすごいところなどの会社のHPをみてみたら大抵リクルート情報はあります。
一部、巨匠が引っ張ってる系の有名会社は著しく入社が難しかったり、寺よりも厳格に規律に従い働いたりしてるところもあるかもしれませんが、例外としてます。
→体力・やる気・情熱があって、手っ取り早く上手くなりたい人にはおすすめ!
※優秀とつけた理由は、制作は無数にあり、目的も異なるので、一旦はここではデザイン力に優れた会社として優秀とつけました。


◯大手広告代理店
・入社の簡単さ
★★☆☆☆ = 入社はとても難しい…
・仕事量の少なさ
★☆☆☆☆ = 仕事はとてつもなく多い…
・デザイン力上げやすさ
★★☆☆☆ = 実力は上げ難い…
・まとめ

まず新卒デザイン枠で入社できたらマジですごいと思います。
デジタル時代となり、スタートアップやIT企業が強力になる中で、伝統的な大手広告代理店の人気も落ちているかもしれませんが、それでも倍率は50-100倍くらいはあるかもしれません。
でも、こういうところに合格する人は他にも受かりまくってて、意外と蹴ったりしている強者も、、、
私の経験上は最も忙しかったです。理由は、大手の代理店は制作業界ではトップなのですが、ビジネス全体で見れば下請け構造にあり、
こちら側でコントロールができない場合、クライアントに合わせて働くことになるためです。仕事がでかい分、やることも膨大です。
加えて、非常に高給なことでも知られ、その価値の証明として、売上を立てなくてはなりません。
上記のような環境の中だと、いわゆる何かを作るデザインというより、デザインの周りにある環境に関するスキルが上がり、
スケールのでかい仕事ができるようになるというのが最大の利点だと考えます。
つまり、デザイナーが思うデザイナーから少し違うところに行くのかもしれませんが、より大きなクリエイティブであると考えることもできるかもしれません。


◯海外大手広告代理店
・入社の簡単さ
★☆☆☆☆ = 入社はとても難しい…
・仕事量の少なさ
★★★★☆ = 仕事は少ない!
・デザイン力上げやすさ
★★★☆☆ = 実力はまあまあ上がる。
・まとめ

新卒入社とするなら最難関だと思います。
でも理由は、国内からだと就職のルートがないこと、言語が完璧でなく、地元の流行にも敏感ではない外国人を雇う理由がないこと、などそもそも就職レースに立てないことに加え、露骨にお金持ち系も就活参戦してくるので、超薄給でも世界中の有名大学から応募が来ます。
二重の苦労があるわけです。
しかし、噂通り?海外は土日に働いた経験はほぼなく、そんなプロジェクト持ってこようものなら部下を含むチームに貸しを作ったみたいな感じです。
では、ライフワークバランスが整っていて良い感じなのかというとそれほど単純でもなく、長い時間をもらえないため、短い時間で完璧なプレゼン、作品を作る必要があり、言い訳は効きません。
そのため、年収が高くなれたとしてもそもそも一年クビにならずに勤められるか?
という全く国内とは異なる戦いがあります。
デザイン力を上げることについてですが、有力な海外大手代理店にいければ、実力は間違いなくつきます。理由は上司は超有名アワードの審査員長をしている、世界の誰でも知ってる作品を作っているなど、高い確率でデザイン界のレジェンド級だからです。
ただし、日本国内と海外とはデザインの感じがかなり異なり、日本は国内・細部に重きを置き、海外は世界・枠組みに重きを置くため、それぞれを行き来する場合、実績の評価はあまりしてもらえなかったりします。
そのため海外で今後生き続けるぞという人は、国内の実績もそこそこにある程度早い段階で、海外に繰り出す。というのもいいかもしれません。

◯大手事業会社
・入社の簡単さ
★★☆☆☆ = 入社は難しい…
・仕事量の少なさ
★★★★★ = 仕事はとても少ない!!
・デザイン力上げやすさ
★★☆☆☆ = 実力は上げにくい…
・まとめ

代理店と同じで新卒デザイン枠で入社できたらマジですごい!倍率は100倍以上もあり得ます。

最近は特に人気な上、事業会社側も人事も優秀で訪問やイベントなどいろいろ動くために学生は応募し易い状況です。
大手の事業会社は、デザイナーにとってはホワイト企業に感じるところも多く、人に優しく長く勤めやすい。
基本的にある程度事業で成功しているから大手企業になってるわけなので、会社内に金はあります。
そのため外注をすることで、社内からは無茶な仕事が減ることが多いです。
それを、デザイナーにとっての成長機会を損失していると思うのであれば、下請けにあたる制作会社などの門を叩くのも選択肢です。
会社側はデザイナーに上質な研修などを提供してくれるのですが、大手企業だからこそ、制作会社のように知識や実力の叩き上げはできません。
そのため、その緩さに危機感を持った才能ある若手はホワイトすぎて離れるみたいな現象も見た気もします。
ただ、事業会社は事業を作っているわけなので、実際に自分の作ったデザインはデザイナー以外にも受け入れられるのか?が気になる人や一つのプロジェクトをしっかりやり遂げたい、デザイン以外の優秀なチームメンバーに出会いたい、先々自分でも独立したいチームを作りたいというときに非常に良い選択肢となるかと思います。


今回はここまで
では
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