裏・フォントの選び方 〜知っとかないとまずいお話〜
フォントを使うときに何を基準に選んでいますか?
私はかつて、
・フォントの持つ形のイメージ
・歴史
・ウエイト/特殊文字などのバリエーション
などを軸に選んでました。
必要に応じて、フォントを絞りエディトリアルのように統制の取れるものを目指したり、
時には複数混ぜることで、画面にバラエティを出し、ポスターグラフィックのようなものを作っていました。
特に参考にさせていただいていたのが小林章さんの本『欧文書体―その背景と使い方』などです。
しかし、この記事は特にデジタルやUXUIやる上で、フォントの知識・選びにおいて重要点でまだあまり認知が広がっていないであろうことのシェアです。
商業デザインをしている限りなんなら美しさ・クオリティより大事になる、安全性についてです。
気づきは、おおまかに2つあります。
①海外勤務時代を通して、フォントの訴訟が多いことに気づく
②DeNA勤務時代を通して、いかにデザイナーと法務部が連携しても、フォントの正当性をカバーが100%ではなかった気づき
①海外勤務時代を通して、フォントの訴訟が多いことに気づく
訴訟といえば、商標やロゴが目立ちがちですが、あまり表に出ないですが、訴訟金額が大きいのがフォントです。
特にアプリやゲームなど、新規事業、スタートアップの多くのビジネスであてはまる形式では特に危険です。
最近は、エンジニアリングもやるデザイナーも増えているのでわかると思いますが、フォントを格納する場所によって、ただの無料利用ではなく、
再配布と捉えられてしまうためもっと被害金額が大きくなります。
どこかの段階で、海外に展開することを想定している場合、特にフォント選びは法的な側面も加味して選ぶ必要があります。
具体的には、自分でしっかり契約内容を確認する。確認したもの以外はそうそう使わないということ。
とてもシンプルだと思います。
シェアしたいこと①
✔︎アプリやゲームで使うフォントは法的に細心の注意が必要
✔︎ 国境越える場合もとても危険
✔︎ PCにプリインストールのフォントはグレーまたは危険※特に海外購入のPCは罠めいているものも有
②DeNA勤務時代を通して、いかにデザイナーと法務部が連携しても、フォントの正当性をカバーが100%ではなかった気づき
大手IT企業は私が知っている限りとても風通しが良くフラットです。そのため、デザイナーと法務の連携もとても早く効率的でした。
しかし、デザイナーが気をしっかりつけていないと、フォントはその十分に連携された守りの網を抜ける感覚がありました。
その理由は簡単です。法務部の方からすれば、デザイナーが選んだフォントを信頼している、または調べようと思わないためです。
そんな時、自分自身に今使っているフォントって契約大丈夫?
と自分自身に問いかけてみましょう。
そういえばこのフォントはどっから来たのか?
英語でちゃんと契約を読むのが面倒だった?
それは、ビジネスが大きいほど、ウェブなどで活用するほど危険です。
シェアしたいこと②
✔︎フォントを安めに買おうと思うと、表示回数に制限があったり、ウェブで使えなかったりするので注意
✔︎フォントの契約部分は全部分からなくてもデザイナーがまずは気を配ろう。問題提起さえできれば、法務のプロが助けてくれます
まとめ
私は、フォントを買うときは基本的にmyfontsというサイトを使っています。
ここは英語となりますが、購入のフロー自体はシンプルで一度読んでしまえば、次からは楽に自分の思う形で購入できます。
日本語を購入する場合は、日本ではまだまだいろいろな選択があるため、フォントの会社に問い合わせるのもいいでしょう。
フォントの選び方とgoogleにいれてもあまり触れられていない情報のように思ったので今回はこんな感じでかいてみました。
ご参考まで。
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