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自身の経営に対する「思考の整理」と、セルズの+α情報を書いていきたいと思います。 本サイトに記載されている各種情報は、私、加藤雅也が個人として記述したものです。したがって、株式会…
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#社会保険労務士

扶養控除申告書のマイナンバーについて

 泣いても笑ってもあと1ヶ月で新年を迎えますね。 年末といえば年末調整。今年から扶養控除申告書にマイナンバー欄が追加されました。アウトソーサーとして年末調整業務を請負う場合、余白に 「給与支払者に提出済みのマイナンバーと相違ない」 と記載する方法を選択する事務所が多いようです。しかし弊社の社内年末調整は、あえて記載する方法を選択しました。 理由は3つあります。 1つ目 毎年扶養控除申告書をは紙ベースで鍵付き金庫に保管しています。マイナンバーが記載されているからといって

99点が許されない給与計算

 給与計算に求められる最も必要な能力は、正確に早く行うことだと思います。アウトソーサーとして受託する給与計算業務に、ミスは許されません。従業員にとって、給与は「正確に支払われて当然」です。つまり、給与計算は「常に100点が求められ、99点が許されない業務」です。 では、どうしたら給与計算を正確に早く行うことができるのでしょうか?私は、 「自分の処理能力の正確さに疑問を持つこと」 がポイントだと思います。例えば、給与計算が終わった後、 「やっと終わったぁ〜、間違っている箇

年明け1回目の顧問先訪問

 私が社労士業務を中心に行っていた頃、年明け1回目の顧問先訪問は、2つの話題を意識していました。 其の1:法改正や人事労務管理業界で話題になっていること。 毎年、12月頃に税制改正大綱が発表されます。厚労省の税制改正要望などもチェックすれば、今後の人事労務管理業界で注目すべき点や準備すべき内容などが、おおよそ把握できます。 例えば、配偶者控除の見直しです。 平成30年1月〜改正予定ですが、平成30年から家族手当や子女教育手当を見直しをしていては遅い。平成29年前半くらい

労働時間と会社業績をセットで考える

労働生産性は、従業員一人当りの付加価値額を示す指標です。 「付加価値 ÷ 従業員数」 で算出するのが一般的ですが、私は以下の方法で計算する指標の方が好きです。 「粗利益 ÷ 会社の年間平均労働時間」 付加価値を従業員数で割った数字は、会社全体の財務的な指標イメージが強く、労務的な印象が薄いです。社労士は「雇用形態、労働時間、賃金」を軸に労務を考えます。だから私の労働生産性イメージは 「短い労働時間でどれだけ価値を生み出したか」 です。最近、「働き方改革」の影響もあ

第3回SRMeetingへの想い

 先日、コロナの影響により、3月11日開催予定の第3回SRMeetingを中止にする判断をしました。私にとって、第3回SRMeetingは特別な想いがありました。 数年前の7月に日経新聞で 社会保険関連の手続きを国が民間のクラウドサーバーにアクセスして、手続きの申請フローをそのものを見直す が掲載され、とても大きな反響を呼び、第1回、第2回のSRMeetingは、社労士の手続き業務はどのようになるのか、というテーマで開催しました。今回は、前回テーマで取り上げた「税理士が

「会社の成長」「マネジメント」という言葉を考える

 私たちの会社は、SaaSのプロダクトリリースに向け、エンジニアとバックオフィス系の採用を強化しています。現在の弊社は60人体制。私が社内に公開している20年ビジョンには、5年後100人体制と記載しています。おかげさまでWantedlyやリクナビなど多くの応募をいただき、最近は多くの方と面接を行っています。私は、採用面接の前に、 求職者が知りたいことは会社が事前に公表しておくべき と思っています。特に離職率、残業時間、年収増加率、などの労務管理情報は、求職者にとって把握し

皆さんが自分らしく働けれるように少しだけ背中を押すこと。働く人の笑顔のために。

社労士連合会が「パパの選択〜それぞれ大切なもの〜」という社労士の紹介動画を公開しました。 今年の6月に3人目の子供が生まれ、年始は家庭と仕事の両立を意識して短時間役員を目指す!と意気込んでいましたが、エストニアに行ったり、頻繁に東京に行ったり、妻には迷惑をかけっぱなし。。。 現在、私たちの会社では、2名の社員が育児休業しています。そして、昨日、最適給与のクラウド化プロジェクトの開発リーダー(男性)の家族に子供が生まれました。出産休暇、育児休業制度、フレックス制度など、会社

家庭内留学に行ってきます。

 私は、男性の育児休業について、まずは男性のボス、上司が実際に育児休業を取得しなければ、普及は難しい、と思っています。ボスや上司が、現代の子育て事情を把握し、育児や家事に時間を割くことへの理解が重要です。この理解がなければ、男性従業員は安心して育児休業制度を利用できません。また、最近の男性は、育児や家事の大変さをそれなりに理解しています。 家にいるよりも仕事をしていた方がいい。 このように考えている男性は多いと思います。ボスや上司がワークライフバランスを意識し、仕事も家庭

組織の定義を考える

 私は、社労士事務所の事業について、ヒトの労働力に対する依存度が高いビジネスモデルだと思っています。企業と顧問契約すれば、定期的に報酬は入ってきますが、クライアントのブレインとして、複数の企業にサービスを継続していくのは、色々と大変です。経営者の様々な悩みを聞き、本来の業務以外でもクライアントに役立ちそうな情報を伝え、専門家として企業の成長に結びつきそうな有益な情報を発信し続けて、初めて 『この人と付き合うことにメリットがある』 と感じてもらえます。一般的に、税理士や社労