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♯8 たぬきやきつねの戦いに参戦しない

今まで出会った方、これから出会う方にインタビューで、人材育成についてお伺いする、『人材育成物語』
♯8『たぬきやきつねの戦いに参戦しない』をお届けします。
○あなたはどんな人に影響を受けてきましたか…
○あなたはどんな風に人を育てたいですか…
○人材育成で忘れられないエピソードはありますか…

人材育成について聞いていると、その方の生き様を表すように感じる。
その話す言葉、表情、ストーリーに触れることはたまらなく興味深い。

☆今回インタビューさせて頂いたのは…
橋梁塗装道路区画線標示、道路標識設置工事、土木工事舗装工事、すべり止め、薄層カラー舗装、道路カラー塗装工事などの調査・企画・設計・施工を行う 東日本ライナー株式会社 代表取締役 三上 亮人さんにインタビューさせて頂きました。

☆それではインタビュースタート!

現職に就くまでは、大手企業などに20年以上勤めており、その当時も振り返りながら、お話をして下さった。会社員時代に育てられた環境は、手取り足取り教えられた記憶はなく、仕事は盗むもの、真似をするものとして先輩、上司にしがみついていった。この人のこんなところが優れていると思った時は、【仕草、言葉、行動を盗む(真似る)】【できるだけ一緒にいる】ことを実践した。

そして自分が上司として部下後輩を指導する立場になったときは、【ヒト、モノを見る目を養う力】【自ら考える社員をつくる】ことを目指し指導した。その中で業績がアップした例をご紹介したい。数十年前のできごとだが、現在の人材教育にも十分通ずるものがあると感じる。
当時、某大手企業の支店長を任されており、毎月担当者を指名し、レポートの提出を依頼した。内容は、身近ないつも通っているお店(例えば商店、飲食店など)の良いところや、競合店との比較をさせ商品レイアウトや接客態度など、どこが優れているのか。なぜそのお店は流行っているのかを考えさせた。
そのことで、自分たちの仕事に対する改革、改善をする力、コミュニケーションをとる力がつくようになり、業績アップに繋がったという。


そして、経営者となった今について伺った。

今回、東日本ライナー株式会社へ訪問させてもらいお話を伺ったのだが、まず、事務所に入ると従業員の方が一斉に立ち上がり挨拶をして下さった。
社長室に案内されると、笑顔で三上社長が迎えてくれた。
第一印象で特に感じたことは『礼節』という言葉が頭に浮かんだので思わずメモをとった。インタビューをしているとその第一印象で感じたことの奥深さを痛感することになる。
例をあげて紹介したい。社訓が社長室に大きく掲げられている。
そこには 

一、真実
一、誠実 
一、謙虚 

とあり。とてもシンプルだ。
実はこの社訓は元々違うものだった。元々は掲げていたものは


一、あいさつ
一、感謝
一、情熱


この3つのことは、とても大事なことだが【やったフリ】ができると三上社長は話される。あいさつしたフリ。感謝したフリ、情熱があるフリ… 
フリを見て、良い会社になったと社長自身が感じることはとても危険だと。
社員には人を見て態度を変える、例えば取引先の前や役員にだけ態度が良い、調子が良い。話も上手。だけど社員同士では馴れ合っている。
商売は時に【たぬきやきつねのだまし合い】が繰り広げられていることも多いが、そこには参戦しないと話されていたのが印象的だ。
そんな思いが『真実』『誠実』『謙虚』という言葉に込められている。
その為、社員に対して【おかしい】と気づいた時は、厳しい内容でも熱をもったその時に伝えることを徹底されている。それと必ず【なぜ】という理由を伝えることで真意を理解してもらう。

三上社長から『あなたの人生を振り返ってみて、優しくされたことより、少々厳しくされたことの方が記憶に残っていないか』と質問された。

たしかに、過去を振り返ったときそんな記憶の方が鮮明に覚えている。

厳しさの中の優しさを強烈に感じた。
こんな気持ちで接してくれる社長がいる会社は羨ましく、
素直にとてもカッコいい。

そんなこんなで、面談時間は過ぎてゆき終了の時刻となった。
そう言えば、会社の事業内容や商売の秘訣はほとんど聞けなかったが、
人材育成の軸となる大切なモノを教えてもらい、気づきをたくさん頂いた。

ちなみにクリスマスには、社員の家族向けに’’高級和牛’’を送っているとのこと。社員の家族の笑顔を想像しながら…
あれ?先日インタビューさせて頂いた社長もそんな話をされていた。
詳しくはこちら
業績を上げている社長は【社員家族の笑顔を想像しながら、ニヤついている】のが共通点なのかもしれない。今後のインタビューで引き続き調査したい。


あなただけの、人材育成物語聞かせて下さい。
【人材育成】をテーマにしたインタビューを受けて下さる方を募集しております。また、【人材育成を楽しく実践】されてる方を是非ご紹介下さい。
インタビューさせて頂いた方にはインタビュー記事をプレゼントします。(SNSへの公開は許可を頂いた方のみです)

○連絡先○
FACEBOOK →メッセンジャーまで

過去のインタビュー記事はこちら→NOTE

どこかの、だれかのヒントになれば幸いです。
それではまた。

ありがとうございました。

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