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バラのアーチをつくる(7)その後、「種苗法改定」と著作権、そして陰謀論

アーチの右側に、バラを植えた。合法的に入手したバラである。バラには著作権が有る。「種苗法の改定」でますます厳しいものとなった。

権威といかに向き合うかと哲学している僕は複雑な心境になる。特定産業を育成するために著作権は保護されていた。今や利権を生む「尽きせぬ泉」である。

著作者を保護するというのはいいことである。優れたクリエータと共に生きるコミュニティは人生を豊かにする。芸術・スポーツ・演芸そういう物事の達者なヒトはその技で収入を得るのは良い。

僕らは、音楽やスポーツを愛する。それ自身に価値がある。

自分にできないことを誰かが実現させてくれること、それは素晴らしい。王侯貴族が芸人を贔屓したように今の時代は大衆が彼らを贔屓するのだ。僕はこれを「パブリックの問題」と呼ぶ。著作権はその最たるものなのだ。

問題は「著作権という権利」が、暴走していることである。コミュニティで守るべき「価値=パブリック」が有るのは当たり前であるが、それを守るためのコストは最低限でなければならない。格差の問題を考えていくと、「ここ」にぶつかるのである。

現実の世界の中で苦しんでいる私達がいる反面で、余りに豊かになりすぎた彼らがいる。そして彼らをねたに大金持ちになる連中がいる。

多くの「制度」は設計時点での「社会」の限定で作られる。その限定がはずれたときにこの現象は起こる。自分で給料を決められる方々はいくらでも高くする。そして同じコミュニティには生きていけないぐらいの貧困があるのだ。

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種苗法の問題点もそこにある

本来、世界が飢えないために、この法律はある。農作物の効率的な生産は、飢えに苦しむ世界を救うためのものであった。医療関係の特許も同じ。世界を正しいものにすると思い、作られた制度であった。

しかし、一度作られた制度は変われない。余りに多くの人の生活を支え始めるのだ。利益を出すのは構わないが、現実に苦しんでいる人がいるならば、その社会は間違えている。

種苗法と言う仕組みが、私たちの食卓から金を吸い上げる集金システムとなっているのだ。そして利用者にフィードバックされていない。著作者のクリエィティブを保護するという名目で、大金持ちを生んでいるのだ。どう解決するかが問題である。

昔戦争、今特許著作権

40年前までは、特許著作権法はほとんど人気のない学科であった。僕が大学の頃も金を生む法律ではなかった。おそらくこれも1980年代が分水嶺である。

コンピュータが爆発的に使われだした。「労働」から、「労働者のスキル」を追い出して、時給を安く抑えることに成功したのだ。グローバルに広がったサプライチェーンは「インフラの整備されていない(税金が安い)」地域や国へと製造拠点が移った。国内でいくら失業者を出そうともV字回復などと経営者をもてはやす。

そして国内ではリストラが進み、労働者は時給を絞られて、心療内科のお世話になる。社会のシステムは一体である。個人の能力の差ではない。

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買い取られた民主主義

「産業革命と市民革命」がセットで、法的に区分されたヒトの階層を破壊した。ヒトは平等になったのである。憲法が保証している平等である。

しかし、いつの世でも、仕組みを上手く使う連中はいる。この憲法が保障した「平等な社会」で格差を使い利益を得る連中がいるのだ。

そして、この集金システムで集められた金は「民主主義」を買い取るために使われる。富裕層の増税には向かわないで、お涙程度の社会福祉予算が「消費税」から、出されるのだ。

つまり、貧乏人から集めた金(消費税)でもっと貧乏人を助ける(生活保護)のだ。おかしいと思わないか、貧乏人通して食い合いさせている。

そしてその金は「家賃や著作権料」として富裕層に吸い上げられる。

吐き気がする。ベーシックインカムも同じ。「家賃が払えなくならない」ように、貧乏人に貧乏人を補助させるのだ。

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「バイデン」Vs「トランプ」と言う構図は、この見方からすると、「モンサント(著作権者)」Vs「農家(汗水流す労働者)」の問題である。

決してトランプの政策がいいという意味ではない。しかし、「権威(過去において正しかったものが権益へと変わったルール)」を否定している所がとんでもないことだったのだ。専門家の言うことを平気で「駄目出し」しては世界中の専門家から怒らられていた(笑)。

陰謀論とバカにされ、根拠・エビデンスがないと言われながら圧倒的な支持お受けた理由を考えたほうが良い。最後はテロリストになってしまったが、これは凄いことである。本質的なところで民主主義の欺瞞を暴いていたのである。

「黄色いベスト・オキュパイウオールストリート」と言った運動が消えていったことを思い出せばいい。日本でも同じようなことは起こっっている。そもそも民主主義というシステムは「グローバリズム」と結びついた時に多くを切り捨てることになる。とは言ってもそれは政治の本質ではあるが。

1980年代を分水嶺に、私たちの社会は大きく変わった。

「特許・著作権」「家賃収入」「リース・ローンなどの金利」の問題は人類の歴史ぐらい古くからある。コミュニティのフリーライダー(働かないで楽をする連中)問題である。

イスラムの教えでは金利を取ることを禁じているという(教えではね)。金貸しは忌み嫌われる職業であった。しかし、金で買えるものが多くなっていくにつれて規模も大きくなっていった。

しかし、その「レンジ(有効射程)」が、これほど大規模に「長く広く薄く」広がったことはなかった。

金が金を生み、特定の市場と階層を作った。その階層は目には見えないが世襲されて行く。そして「金銭的成功」が優秀さの証だという1950年代のメンタリティはそのままである。勝ち組負け組という言葉が出てきた時代と重なっていくのである。

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そして問題は、維持管理に携わる行政や管理団体の腐敗である。

トランプが社会を分断したのではない。かつて「南北問題」と言われていた格差の問題が、国という枠組みを破壊して、あらゆるところに存在するようになったのである。「格差の普遍化」とでも言おうか。

モンサントの大豆は除草剤でも枯れない。だからコスト安く大豆を作ることができる。しかし、大豆の種は毎年買わなければならないのだ。もし、畑にある大豆がモンサントの著作物だと認定されたら罰金が発生する。自家発芽させたら、著作権法違反なのだ。自分の好きな歌手の歌を鼻歌で歌ったら金取られるようなものである。

コストの安い大豆はグローバルな食品会社にとっては大事な戦力なのだ。除草剤が発ガン性が有るとか議論は尽きない。しかしながら、買い取られた政権は発ガン性を否定する専門家の見解を公式とする。

反対派は発ガン性が有るという。時折大学の権威を引っ張り出しては大喧嘩である。日本でも遺伝子組み換えの大豆は忌避される場合が多い。

どちらも似たりよったりである。では、発ガン性のない除草剤があったとしたら良いのだろうか?この問題は除草剤の発ガン性の有無ではない。「食事」というパブリックな価値から金儲けしている連中がいることが問題なのだ。そして国家はそれ(企業が利益を出すこと)を後押ししている。

僕は、グローバリズムという長いレンジの「食物連鎖」こそが問題だと思っている。そう云う意味では、「発ガン性」はどうでもいいのだ。ガン自身はこの大豆だけで起こっているわけではない。食事のシステム全体の問題であると僕は考えている。小さい地域のエリアで作られた食材を使って食事を作ることこそが「幸運な病のレシピ」なのだ。

陰謀論とはなにか?

大学や、権威ある研究所の見解」は政府の政策を決める上での根拠になる。そして彼らはいくらでもエビデンス(根拠)を見つけ出してくる。

行政は「正しく」なければならないから、行政が根拠とする学説が正しいのである。「民主主義的なスターリニズム」と呼びたい。

それに反する見解は「陰謀論」と呼ばれる。陰謀論の特徴は、エビデンスがないことである。証拠があれば、それは陰謀論とは呼ばれない。議論すれば必ず敗れる。しかし、直感的にずるい奴らを見抜くのである。口先で世界のためと言いながら、自分の財産が増えることしか興味がない。

証拠があっても権威が開き直ることも有るので厄介である。トランプが権威であった時に、(どう考えても証拠があるのに)「フェイクニュース」と呼ばれたし、アベシンゾウは「桜を見る会」や「モリカケ問題」で開き直って、官僚に自殺者まで出している。これは笑い事ではない。

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やっぱデスノートかYaka Arrowが必要である。こういう社会はテロで滅びるほかない。

バラを植えながら、そんな事を考えていた。

このバラの美しさは、誰の権利かは知ないが、きれいな花が咲くであろう。

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1)土を振るった

まずは植える場所の石を振るって土を柔らかくする。重労働であった。

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ここの場所は芝が生えてこないように砂利を入れたのだ。バジルを植えたが負けてしまったのだ。何か鉢を置こうと思い砂利を入れた。

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断続的に作業して砂利を取り除いた。

2)一番下に枯れ木を敷いた

深く掘ると黒い土から、砂へと変わっていく。土を豊かにするために百日紅の枝と枯れた芝草を入れた。マイクロバイオームたちはそこで生命を繰り返して、薔薇の中で再度生きるのである。

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3)花壇作成

ホームセンターから買ってきた壊れレンガを置いて盛り土が逃げないようにした。

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4)腐葉土の搬入

庭の柿の木の下に枯葉や枝で作っている腐葉土が有るので持ってきた。

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5)植えた

おおよそ3日くらいかけて整備したので感無量である。

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最後に雑草が生えてこないようにスレートを上に敷いた。腐葉土も乾燥しないので嬉しい。

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アーチの反対側の、バラは咲き始めている。15年くらい前に、母がどこからか一枝持ってきて刺したという。毎日多くさいていく、去年は冬でも咲いていた。僕は毎日眺めては嬉しがっている。もう少しさいたら墓に持っていこう。まもなく梅雨である。

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#バラ  #アーチ #モンサント #種苗法

#ベーシックインカム  #昔戦争今特許著作権

#バラのアーチを作る



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『世界が食べられなくなる日』と言う映画もあった。

中な頑張っているなあ。良いことである。小さいエリアで循環する農業こそが僕にとっては理想なのだが、世捨て人にでもならない限り無理な話である。



厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。