糖尿病の病理学:足のしびれが消えた
糖尿病というのは、合併症が恐ろしいと言われるが、実際には小さな問題が起こる。その小さなな問題が重なったうえで、大きな問題につながっていくのだ。
その一つは足のしびれだ。これが辛い。いつの頃からかわからないのだが、足の甲のアタリから先が鈍くしびれるのだ。これは糖尿病の恐ろしい合併症の一つだと書いてあるある本は多い。
ほとんど回復した。多尿もないし、口乾きもない。腰痛も肩の痛みも無い。一番手こずるのは足のしびれだと何かで読んだことがある。そうそう、勃起不全はまだ駄目だが、これは仕方がないと思うことにしている。少し固くはなるが射精はしない。絶頂感はあるので、期待している(何を!)。
2015年に医師に失明するから眼底網膜症の手術をしてインスリンを打てと言われた。僕はII型糖尿病だからまだ膵臓の機能は残っていると知っていた。何とか食事でならないかと思った。
僕はインスリンは最低限の分量を最低の回数うつべきだと言うバーンスタイン博士の考え方が正しいとおもう。僕は大体1時間に10mg/dl程度の血糖値の低下がある。「筋肉・脂肪」も減っていない(ブドウ糖を取り込める=インスリンが効いている)。ただし、カレーを食べれば300mg/dlを超える。基礎分泌+僅かな量が出ているのだ。食後の追加分泌は弱い。そういうプロファイルなのだ。2015年以降の自己血糖測定で理解した。
もうその当時は相当足がひどかった。長い間治療をしてきたがこの数年治療を中参していた。糖質制限で随分良くなったが、仕事が忙しくなりどうにも食事がお店のものだったりスーパーのものだったりするようになっていった。新潟に事務所を作って人を雇っていた時期だ。
そして、失明を予告されたのだ。
死んだ気になって食事を変え始めた。1年が経ち、血糖値が正常値に収まる食事を見つけた。まだ完全に炭水化物をカットしていた。
足のしびれは良くなっていたのかもしれないが、やはりビリビリしていた。
今年(2019年)の当時まで、随分しびれていた。それでも良くなってきていると記載されている。多分、足の指を別々に動かせるようになったのはこの頃のことだ。
食事を変えはじめて、3−4年たった頃だ。
昨日気がついたら、足がしびれていないのだ。
これにはびっくりした。
いつかしびれのない日が来てくれるといいなとは思っていたが、昨日だったとは思いもよらなかった。
足の指も、バラバラに動かせるし、じゃんけんも可能だ、片足立ちもできる。壁によりかからないでズボンも履ける。おいおい、随分だったんだなあ。
これで体重が減ったら、向かうところ敵なしであろう(笑)。
たぶん今の食事が正解なのだ。
毎食、素材から丁寧につくり、嗜好品(炭水化物など)をできる範囲で避ける。嗜好品は毒ではない。美味しすぎるから食事から大事なものを押し出してしまうのだ。
身体は常に新しくなっていっている。その時に「皮膚の内側の海」には医学が分析していない『生命』が十分なければならないのだ。
高血糖が問題ではなかったのだ。高血糖をもたらすような食事(商品化された食事)が問題だったのだ。
下肢のしびれは、老人に多く見られる。膝の痛みや足の衰えはQOLを著しく落とす。今、回復したということは、とても嬉しい。
ちなみに、妻の心臓も調子がいいようだ。同じ食事をとっているので、関連性があると信じている。医師から処方された心筋梗塞系の薬をいつも持ち歩いているのだが、この2年くらい飲んでいないと聞く。・
食事が家族を守ると僕は考えている。地道に毎日食事を作り後片付けをする。手分けして買い物をして、気がついたら掃除してゴミを出す。
遠くに旅行に行ったり出来ない。元気で楽しく美味しい料理を作って生きていく。時に、亡くなった父母のことを思い、庭木を眺めて四季の移り変わりを感じて、季節にはタケノコを掘り、梅干しを漬け、少しだけ酒を飲み、時が来たらコロリとあの世に行く。
還暦というのはこういうことを考える年齢なのだなと思う。
この話に続きます。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。