ブランド起業から2年で代表選手の御用達に。ALEGRIAが届けたい生活の中のファッション×フットボール 並木武さんインタビュー
横浜の地で拠点を構えるフットボールブランドのショップ。実は海外で活躍する日本代表選手が愛用する靴下のブランドなんです!スタジアムへの行き帰りの途中でフラリと立ち寄ってみませんか?
みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第57回を担当します、スタッフの澤野です。よろしくお願いします。
ヨコハマ・フットボール映画祭 2022の会場内ギャラリーにて、フットボールカルチャーを愛する皆さんとの交流の場、フットボールエキスポ が開催されます。ギャラリーは入場無料なので、映画鑑賞やイベント参加と併せてお楽しみください!
ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジンでは、フットボールエキスポ へ出展される方へ特別インタビューを行い、読者の皆さまへお届け致します。
今回は、ALEGRIA の代表取締役である並木武(なみき たけし)さんに、サッカーブランドALEGRIAを立ち上げたきっかけや今後のビジョンについてお話を伺いました。(2022年5月1日 オンラインにて取材)
サッカーをより身近なものにするため、もっと自由に仕事をしたい
ーー並木さんがALEGRIAというブランドを立ち上げたきっかけについて教えてください。
並木 元々自分がサッカー用品の小売の仕事をしていまして。ただ会社ですと、やっぱりしがらみとか、縛りとかが多くなってしまう部分があったんです。
単純に自分自身がもっと自由に、サッカーに関わる仕事がしたかったというのがあります。もっと自分たちで発信できることがあるんじゃないか、サッカーをより身近に落とし込めるような仕事ができないか、と考えたのがきっかけですね。
それで2020年にALEGRIAという名前のブランドを立ち上げてALEGRIAグリップソックスという商品を最初に作りました。
何年か前から海外のサッカーでTRUSOXという、6,000円ぐらいするソックスが流行っていたんですよ。ルイス・スアレスとか、プレミアリーグの選手たちが着用していて。
日本にも流通はしていたんですけど、入ってくる量が少なくて。それに6,000円の靴下を買える人ってそんなに多くないじゃないですか。そのソックスが良いのは僕もわかっていたんですが、それを履く履かないで競技に差がついてしまうのはやっぱり腑に落ちない部分があって。
そこで同じスペックくらいのもので、なるべく多くの日本の若い子たちやプロの選手に履いてもらえるソックスを作りたかったんです。それで作って見たら、思ったより良いものができてしまって(笑)
ーーALEGRIAグリップソックスのお値段はおいくらなんですか?
並木 2,500円(税込)です。正直まだ高いと僕らは思っています。企業努力でもっと手の届きやすい価格帯にできたら。物づくりに携わる者として、本当にいいものを安く、そして競技者のパフォーマンス向上につながるものを提供していきたいですね。
横浜FCの選手と日本代表選手が愛用する靴下とはどんなもの?
ーープロの選手って今どなたが履いてらっしゃるんですか?
並木 澤野さんは横浜FCを応援してらっしゃいますよね。横浜FCですとブラジル人選手全員とGKのブローダーセン選手。それから中村拓海選手をサポートしています。
海外の選手って、五本指とか足袋型のソックスを文化的に履かないんですよ。それで彼らが移籍してきたタイミングでALEGRIAグリップソックスを紹介したらすごい気に入ってくれて、選んでいただいたんですね。
クレーベ選手は「今までで一番いいよ!安心してプレイできる。ありがとう!」って言ってくれて。それはすごい自信になりました。
ーー海外から移籍してきたばかりの選手が気に入ってくれて、すぐに試合で履いてくれるって驚きですね。何がそんなに違うのでしょうか?
並木 靴下の表と裏の両方にグリップがついてるソックスなんです。靴下と足がずれない、靴下と靴がずれないって、選手にとって安心感があるんじゃないかと思います。
スプリントや切り返す動作が増えている中、グリップがしっかりしていて滑らないのはパフォーマンスの向上につながってくる。それが一番の特徴ですね。中村拓海選手はつい最近、4月17日のベガルタ仙台戦から履いてくれるようになりました。
ーーそれって小川航基選手の足元にピタっと止まるロングパスが話題になった試合ですよね!グリップの効果があったのではないでしょうか?
並木 どうでしょう(笑)少しでもお役に立てたのなら嬉しいですね。
並木 他には鹿島アントラーズの鈴木優磨選手や三竿健斗選手、広瀬陸斗選手。ガンバ大阪の東口順昭選手、倉田秋選手にもご利用いただいています。
東京オリンピックの時に前田大然選手が気に入って下さって、彼の紹介で林大地選手も履いてくれるようになって。いろんな選手にアプローチをかけて、1回試してみてもらったら今の状況に至ったという感じですね。
ヨコハマの地で、スタジアムの近くにショップをオープンした理由
ーーALEGRIAの店舗は横浜駅からニッパツ三ツ沢球技場へ向かう途中の、岡野町の交差点すぐの所にありますよね。なぜあちらの場所に出店されたのですか?
並木 小売のお店をやりたいなとはずっと思っていて。お客さんと触れ合う機会を作るとか、サッカーを常に身近に置いておきたいという想いがALEGRIAのメンバーみんなにあったんです。
それと前職の頃から横浜FCのスタッフの方とコミュニケーションを取れる機会が多かったので、あのサッカー専用の魅力あるスタジアムに集客を図るにはどうしたらいいかと、僕らなりに考えたんですよ。
それで、とりあえず三ツ沢に一番近いところにショップがあったらいいねみたいな感覚でスタートしたんです。それが2021年の3月ですね。
ーー横浜FCとの接点はいつ頃から?
並木 Soccer Junkyさんがサプライヤーになられた頃ですから、7年くらい前ですかね。仕事で西谷のクラブハウスに行く機会が増えて、ホペイロさんやマネージャーさんたちがすごく良い子たちで応援したくなったんですよ。
朝から晩までチームのために働いて、当時はまだ連戦の時は徹夜で洗濯してたりして。朝方電話したらちょうど今洗濯終わりましたみたいな。そんな話を聞いていたら、まず彼らを応援したくなったんです。
そこから彼らに会いにスタジアムへ行くようになって、三ツ沢のあの雰囲気とかピッチと観客の距離とか、やっぱり生で試合を観るのって最高だなってなりました。
ただ僕はどこのチームをひいきしてるとかは、実はないんです。皆さんがもっとサッカーを観ることのできる環境が増えたりとか、サッカーをより身近なものにできる活動をしたいという想いがあって、スタジアムの近くに店を持ちたいなというのが出店の大きな理由ですね。
生活の中に溶け込む、ファッション×フットボールのフュージョン
ーーフットボールエキスポの出展にあたって、どんなことを実現されたいですか?
並木 僕らはフットボールを身近にしようっていうテーマで、今ちょっとお店の中を変えてるんですね。これはフットボールエキスポに出展される他の団体さんでもあると思うんですけど、ファッションとフットボールをもっと融合させたいんですよ。
普段着としてフットボールのものを身につけられることが普通な環境にしていきたい、という話をショップのメンバーでしています。なので今回の展示・販売もオフピッチなもの、普段生活している中で着られるようなフットボールブランドを発信していきたいです。
それからリメイクですね。捨てられてしまうウェアが多い現状をふまえて、再利用じゃないですけどちょっと手を加えてリメイクして、おしゃれに着こなせるような事業をこれから展開したいと考えています。
例えば横浜FCサポーター向けにGジャンに水色と白とネイビーを掛け合わせたカラーリングを施して、背中にフェニックスロゴ的なものを入れるとか。遊び心のあるアイテムをサンプルでお見せできたらと思っていますので、楽しみにしていてください!
「ヨコハマ・フットボール映画祭 2022」は6/4(土)-5(日)にかなっくホール(東神奈川)、6/6(月)-10(金)シネマ・ジャック&ベティにて開催します。
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