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股関節166 変形性股関節症と脚長差

おはようございます。
朝起きたら、脚が凄い伸びてて9頭身になってたらどうしようと不安になる塗山正宏です。


今日のテーマは、

変形性股関節症と脚長差についてです。


変形性股関節症は病期が進行するにつれて、股関節の軟骨がすり減っていきます。

軟骨がすり減っていくと、すり減った分だけ脚の長さは短くなります。

また、大腿骨の骨頭が変形していくと、さらに脚の長さは短くなっていきます。

脚長差が1㎝を超えてくると、体感的にも脚の短さを感じるようになってきます。

ただ、脚長差と一言でいっても、器質的脚長差と機能的脚長差が存在します。

①器質的(構造的)脚長差

・大腿骨の骨折等の外傷による影響
・大腿骨の成長障害による影響
・変形性股関節症による軟骨の摩耗や骨変形による影響

②機能的脚長差

・変形性膝関節症に伴い膝が曲がっている影響
・脊柱側弯症にともなう骨盤傾斜による影響
・変形性股関節症に伴い外転拘縮、内転拘縮による影響
・偏平足などの足部の異常による影響

などが挙げられます。

脚長差がどちらの原因かによって、対処方法も変わってきます。

器質的脚長差に関しては、骨や関節の変形そのものからの影響があるため、運動療法等で改善することはなかなか難しいです。

器質的脚長差が大きい場合には、インソールの使用をしたほうがいいでしょう。

脚長差が大きい状態で生活していると、腰や膝関節などの他の関節に負担がかかり続けてしまい、二次的な障害が出てしまいます。

また、誤ったバランスでの歩行状態になり、筋力の左右差も生じてしまいます。

常に曲がった状態で歩行してしまうバランスが、身体に記憶されてしまいます。

出来ればそれは避けたいですよね。

器質的脚長差が出てきて、歩行に支障をきたすようなら、根本的な解決策としての手術も検討したほうがいいでしょう。

また、機能的脚長差の場合には、運動療法(ストレッチによる股関節の可動域改善)を行ったほうがいいでしょう。


本日のまとめ

脚長差は放置しないで早めに対処しておきましょう。

「決まりては、押し出し~、押し出し~♪」

得意技はがぶり寄りの整形外科医の塗山正宏でした。

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