僕たちがバルサと戦って思ったこと【英才教育】
僕たちのマガジン「サッカーは夢」無料版がありますので、そこにこのマガジンの詳しい詳細を載せました。
今回からご覧になる方も大勢いると思いますので、改めて僕たちの自己紹介をさせて頂きます。
Kazuki Date / 伊達 和輝
1998年1月10日生まれ 神奈川県川崎市出身 14歳で単身スペイン・バルセロナに渡り、C.E.Europa下部組織へ入団。スペインに2半年間居住し、その間にICE Francesc Masià(現地スペイン公立中学校)卒業。
2013年にバルセロナ選抜U-16に選出される。
17歳でアルゼンチンへ渡り、C.A.Independiente下部組織へ移籍。アルゼンチンに2年間居住。
19歳でドイツへ渡り、現在はTSV München 1860 サテライトでプレー。ドイツ居住4年目。
Masatou Chiba / 千葉真登
1998年 3月14日 生まれ 神奈川県藤沢市出身 湘南ベルマーレジュニアでプレー。12歳で単身スペイン・バルセロナへ渡り、数々のチームでプレーした後、14歳の時にC.E.Sabadellからオファーされ、下部組織と契約。スペインに4年間居住後、16歳でアルゼンチンへ渡り、19歳の頃C.A.Temprleyとプロ契約。
サテライト時代にラウターロ・マルティネス(インテル)などの名選手と対戦。アルゼンチンに4年間居住。
現在はアルメニア2部FC Torpedo Yerevanでプレー。
決して僕たちが自分自身を凄いと一切思っているわけではなく、一般に言う「普通」とは異なっていると思います。
そんな【普通じゃない2人】がお届けするマガジンとなっております!
今回僕は、バルサの戦術や育成についてみんながあまり知り得ない情報まで書いていきます。
前回の記事の続きなのでそちらの方も是非ご覧になってください。
バルサの下部組織は世界各国からスカウトされたエリート集団がトップチームで通用する選手を育てるまさに英才教育なのです。
下部組織の選手はトップチームの戦術をお手本としてやっているためトップチームとコンセプトは同じです。
そのコンセプトとはグアルディオラが来て出来上がったものではないのを知っていますか?
バルサのサッカーの基はトータルフットボールすなわちオランダから来ているものなのです。それをバルサというチームで形にしたのがヨハンクライフです。
バルサはご存知の通りポゼッションフットボール(ボールを支配するサッカー)をします。
ではここでまず最初にバルサのフォーメーションは4-3-3と言われていますがそれは違うという説明をしたいと思います。
「いやどうせ選手が流動的にポジションを変えながらプレーしてるからでしょ」と思っていませんか?
違います。。。
バルサには攻撃の時のフォーメーションと守備の時のフォーメーションが存在します。僕が戦ったその当時のバルサはどちらも4-3-3ではありませんでした。
じゃあどういったフォーメーションを使っていたのか?
それがこちらです。
攻撃時の基本フォーメーション 2-3-2-3
守備時の基本フォーメーション 4-1-4-1
守備時は例外が多いので今回は攻撃についてを中心的に話していきます。
攻撃時のバルサが常に意識していることはトライアングルを作ることです。
そして11人でより多くのトライアングルを作れるフォーメーションが2-3-2-3ということなのです。
ポゼッションをする際はもちろんキーパーも参加し常に数的有利を作りながらボールを保持します。
ウィングはサイドいっぱいに開き「ボールが来なくても仲間を信じて待て」というのがバルサの教育です。
それについてアンリが語っている動画があるのでご覧ください。
サイドに開いて待つというのを成立させることを可能にするのが前回の記事で伊達和輝が綴ってくれた個の能力へと繋がることがわかります。
トライアングルを可能な限り作りポゼッション率を高め、相手の隙をつく。
僕が戦った時もシャビやイニエスタのような個の能力が特に高い中盤の選手やセンターバックの選手がロングフィードなどを使いしっかりとウィングにボールが回っていました。
戦った時の感想は「こいつらロボットか?」と思ってしまいました。本当にマニュアルがありそのマニュアル通りに動いたりパスを出すことによって分かっていても止められない攻撃を繰り返して行っていました。
そしてもう一つ感じたのは単純に視野が広いというのもありますが、ポジションを大事にしていて見なくても選手の位置がわかっていると感じました。
ウィングの選手ならわかると思いますが、ボールが来ないと中に入ってしまうというのは良くあることだと思います。ですがそれは個人の欲求を満たすことであってチームのための行動にはなってないよというのがバルサの教育なのです。
バルサで禁止とされているのはボールが来ないから中に入ることです。外から中への動きやゴール前、常にゴールを狙えるポジション取りを行うことも必須とされています。
コウチーニョがバルサに在籍していた時も「バルサは決まり事が多くて縛りがある、ブラジル代表のほうが自由にプレーができるから好きだ」と言ってました。
スーパースターでもフィットしないと難しいのがバルサのサッカーと言えるでしょう。それほど複雑なサッカーを下部組織の選手に教えて育てているのです。
なのでバルサDNAを持っているカンテラーノ(下部組織の選手)はトップチームに入っても順応するのが早いのかもしれません。
個の能力が高い選手達がこのサッカーをすれば限りなく勝利に近づけるというのを教えているのがFCバルセロナの英才教育です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからもマガジンをよろしくお願いします。
なにか書いて欲しい内容や要望などがありましたらお気軽にご相談ください。
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