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これを知るだけでピッチでの景色が変わる!3人目の動き 川崎フロンターレの強さ

いきなりですが皆さん、サッカーにおける3人目の動きをご存知ですか?

3人目の動きとはボールを受ける際に、その時点でボールを持っている選手からボールを受けるのではなく、ボールを持っている選手がパスを出した選手からボールを受ける動きをすることです。

つまり次のプレーではなく、次の次のプレーに関与するための動きとなります

今回は、その3人目の動きについて言葉だけだとわかりにくいので、動画や画像なども使い混ぜながら細かく解説していきたいと思います。

【サッカーを理解する、動きを理解する】

まず最初にサッカーというスポーツはオフザボール、つまりボールを、持っていない時間が1試合を通して9割以上です。これだけでボールを持っていない時間がどれほど重要かがわかると思います。

サッカーで上を目指すにあたり、技術力はものすごく大事な要素です。そして、それと同じくらい、もしくはそれ以上にサッカーを理解すること、動きを理解することは大事な要素です。

今回タイトルにもある3人目の動き、これを知っているか知っていないかでピッチで見える景色、サッカーを見る景色が変わります。実際に僕も、これを理解してから常にピッチ上で表現できるところまでは行けていませんが確実に見える景色は変わりました。

よく監督やコーチなどが、「次のプレーを考えてプレーしろ」や「次の次のプレーを予測しろ」など言いますが、正直これでは言葉足らずに感じます。特に子供たちに、これを急に理解してプレーで実行しろというのは無理があります。

なのでまず、ここで細かく、わかりやすく説明していきますのでそれを頭に入れて、練習や試合で何度も実行してください。

【3人目の動きとは?】

さて、ここからは本題に入っていきます。早速ですが、3人目の動きの例をいくつか上げていきます。

センターバックからフォワードまで楔のパスが入っている時にサイドハーフの選手がもらえる位置まで動く。一件当たり前で簡単に見えますが、この当たり前ができていないことが本当に多いです。この動きの中で3人目の動きを行なっているのはサイドハーフの選手です。

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この動きがうまくハマりもう一つ3人目の動きを足すとこのような攻撃のパターンも生み出せます。

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これを見て「なんだ普通のサッカーの動きじゃん」と思う方も多いと思いますが3人目の動きというのは冒頭にも言った通り、次のプレーではなく、次の次のプレーに関与するための動きです。

なのでセンターバックからフォワードへのパスが通ってからもらえる位置に動いていたらそれはただの2人目の動きになってしまいます。

センターバックがフォワードにパスを出すと予測してサイドハーフがもらえる位置に動かなければ成立しません。フォワードがサイドハーフに落とすと予測して逆サイドが走り出さないと成立しないのです。

【3人目の動きと2人目の動き】

サッカーは全てが、3人目の動きではありません。ボールを持っている人からボールを受けれる場所に動く事(2人目の動き)は大前提にあります。そして2人目の動きと3人目の動きを組み合わせながら攻撃をしていくとより良い形になります。

そんな形を象徴するサンフレッチェ広島戦の川崎フロンターレのゴールをご覧ください。

センターバックである、ジェジエウから旗手へ楔のパスが入ります。そのパスが入っている時にサイドにいた山根が中央へ走り込んでいます。これが3人目の動きです。

その後は綺麗なワンツーで、2人で崩してフィニッシュ。

圧巻、そしてお手本のような崩しからの得点です。

今シーズン、川崎フロンターレはこのような動きを1試合を通して繰り返し行っています。

川崎フロンターレの今シーズンの躍進の影には、この質の高い3人目の動きは欠かせないでしょう。

【マガジン「サッカーは夢」について】


僕と伊達和輝の【普通じゃない2人】が送るマガジンとなっております。
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記事の中にも、有料の方にしか見れない内容もありますが、このマガジンで集まった全額を日本を含む、世界の子供たちとのサッカーを通じた支援活動の一部に使わさせて頂きます。

“Una pelota cambia el mundo”
サッカーボールひとつが世界を変える。


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