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田原イコール物語14 「地球を取り囲んでオンライン対話する」

14か国の人たちとスカイプでラングエッジエクスチェンジをしていた2015年ころ、中国で反日運動が過熱していた。中国人の友人が、「マサト、私は悲しいよ」と泣いていた。僕は、「日本人とか中国人とかという単位で考えるのがおかしいよ。知らない日本人より、毎週しゃべっていて、毎朝、ゆで卵を食べていることを知っている君のほうが大事だ。」と言った。

エインと二人で何かできないかなと相談して、「Green Bird Cafe」というFacebookグループを作った。そこに、各国の友達を招待して、身近な写真を投稿して、「これ何だかわかる?」とクイズを出し合った。この惑星で生きる私たちという意識からした最初の活動だった。杉岡さんがロゴを作ってくれた。

Zoomが登場し、世界各地の日本語教師と知り合いになったので、日本語を共通語にして世界各国の人とオンライン対話したいと思った。Zoomを地球の神経回路として使おう。地球を焚火のように取り囲んで話そうと思ってイベントを企画したのが、「地球の神経回路ダイアログ」だった。アイミーと出会ったのは、このときが最初だった。

地球の神経回路ダイアログ

僕は、この名前を気に入っていたんだけど、一緒にやっているメンバーから、「もっとわかりやすい名前がいいよ」という声が上がって、「世界のみんなと日本語で話そう」という企画名になった。アイミーがロゴを作ってくれた。

世界のみんなと日本語で話そう

日本語学習者が世界各地にいて、それぞれの土地の祭りの話とか、どうやって日本語を学んでいるとか、聞いたこともない話がたくさん聞けて面白かった。

日本語教師ののんたんとけりさんが、グループの運営を引き継いでくれて、2020年まで活動が継続した。

オンライン対話は、「この惑星で生きる私たち」という意識を育んでくれた。「田原イコール」では、一緒に雑誌を作ることで、さらにその意識を拡張していきたい。

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■田原イコール物語を最初から読みたい方はこちら


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