見出し画像

ひとよ~映画評価85点~

皆さま、こんにちは。チャールズパパです。
本日も時間が有ったので、アマゾンプライムビデオで「ひとよ」を視聴しました。ネタバレ含む感想の記事になりますので、ご容赦ください。
本作は父親のDVに苦しむ子供たちを母親がタクシーで轢いて殺害する所から話しが始まります。

DVの様子は過酷で、心身共に消耗しきった兄弟を佐藤健さん、鈴木亮平さん、松岡茉優さんが演じられています。

物語は、事件から15年後に父親を殺害した母親が実家に戻ってきてから起きる家族の心情の揺らぎや、母親の事を素直に受け入れない気持ち。
また、母親も止む無く夫を殺した事への罪の意識やそれでも殺さなければ愛する子供たちが殺されていたという自身の行動に対する気持ちもあり、心情の揺れがしっかり描かれていて、妙にリアルでした。

この作品は家族のありかたについて描かれていて、子が思う親への気持ちと親が思う子への気持ちを大きく異なることにあります。
作品途中佐々木蔵之介さん演じるタクシードライバーが離れて暮らす我が子と一緒にいるシーンは本当に綺麗で素敵なシーンで夢みたいな時間が描かれていましたが、その子供が薬中になり、運び屋になった姿で、自分の前に出てきて、そこまで落ちたのは親のせいだと叫ぶシーンがあります。

子どもは常に甘えきり、うまくいかなければすべて親のせいだと考えがちかもしれません。一方親は子どもを愛しすぎて、生きる意味を子どもに託しすぎているのかもしれないと本作を見て思いました。

子どもが自由にこれ以上傷つかないために、父親を殺した母親。
その直後は、子供たちも父親が死んだことに安心し、喜んだものの誹謗中傷にあい生きにくい時間を過ごしたので、今うまくいかないのは、親が悪いだと思いがちなのかもしれません。

親も子供も各々に人生があり、自由に生きていけるかいなかは本人次第。
幸せになれるかいなかも本人次第。過度な期待や甘えが色んな事を壊してしまう事がよくわかる作品になっています。
現実世界に通じる作品であり、暗い役柄にもかかわらず、佐藤健さん中心に見事な演技でより好きになりました。

本作の評価は、85点という事でお金を出してでも見る価値がある作品になlっていますので是非気になる方はチェックしてみてください。

家族の関わり方を考えさせられる作品になりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?