【完結】バンドマンが8弦ソロギタリストに転向したらシグネイチャーギターが発売された件について Part5
みなさまごきげんよう。
8弦ギタリストのMASAToooN!です。
この時期はTwitterやインスタを観ているとMy new gear...している方を多く見かけます。
最近はみんなのMNGを観るのが日々楽しみになりつつも、自分も何をMNGしようかな~とワクワク迷っています!
こういうのって、買う前の時間がワクワクするんですよね🌚🌚🌚
さて、毎週月曜日に更新しているこのnoteの更新も残すところ今回を含めてあと2回。
前回の記事はこちら⤵
最終回の今回は、シグネイチャーギター発売の話をGOC Guitarsから持ち掛けられた後のお話です。
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「うちの最初のアーティストモデルとして君のシグネイチャーギターを発売したい。協力してくれないか?」
ソロ活動2年目に差し掛かった頃。
エンドース契約をしているGOC Guitarsからシグネイチャーギター製作の話をいただきました。
そんなお声掛けをいただけて信じられないという気持ちと、嬉しいという気持ちが一気に押し寄せて今までで一番のモチベーションが沸き上がります。
そこからシグネチャーギター発売に向けて、動き始めました。
まず、ギター製作をしている知人や地元の音楽スタジオに協力していただき様々な材のギターを実際に弾かせていただき、材や形状による音質変化や耐久性も含めた知識を教えていただきました。
私が求めるスペックと美しい配色やデザインを残しつつ、需要や安定した品質で供給できる仕様になるよう、GOC Guitarsや代理店のGOC Guitars Japanと打ち合わせていきました。
制作にあたって配線材をSir Toneに提供していただいたり、ピックアップにFluence Modernを採用したことがきっかけでFISHMANとエンドース契約を結んだりと様々な企業との連携でプロジェクトが進んでいきました。
けれど、一つ疑問が残ります。
「無名なアーティストがシグネイチャーギターを発売したところで果たして本当に売れるのだろうか?」
それならば、シグネイチャーギターが発売されるまでに少しでも多くの場所で露出を増やして自分の活動やギターに興味を持ってくれる方を増やす。
地道だけれども、確実な方法はこれしかないと確信しました。
ひたすらライブ活動をする中、面白そうなイベントやコンテストにはすべて出演したり、モデル活動やアクセサリー作家としての活動にも力を入れていく中で、徐々に活動を知ってくれる方が増えていきました。
そこからギタークリニックを開催するお話を頂いたり、サウンドメッセにてSir Toneのブースでデモンストレーダーとして演奏させて頂いたり、徐々に活動を始めたばかりの頃では考えられないようなお話もいただけるようになりました。
そして、満を持して2nd EPのレコーディングも終わらせてプレス工場に発注をかけ、レコ発イベントや全国ツアーの日程も組み、シグネイチャーギター発売前の集大成となるイベントが始まろうとしています。
笑ってしまうくらい全てが順調に進んでいる。
そう思えました。
そんな中、世界を混乱させる未曾有のパンデミックが起こります。
そう、コロナです。
計画していたレコ発や全国ツアーはもちろん全て延期や中止となりました。
大量に抱えたCDの在庫を眺めながら各所に中止とお詫びの連絡。
再開も見通しが立たないどころか、先の計画すら立てられない状況です。
毎日この繰り返し。
そして、物流が途絶えたということは当然、ギターの製作もパーツの仕入れができないためできません。
シグネイチャーギターを発売するという計画も再開の目処が立たなくなりました。
バンドを辞めたときも、音楽で辛い思いをした時も一度も考えたことがなかったことが頭をよぎりました。
「もう限界だ。音楽からいったん離れよう」
そう思い、半月ほど事務的なこと以外音楽に全く触れない生活を続けたある日、ふと気づきました。
「この状況はみんな平等に訪れているじゃないか」
そして「ライブができないのであれば。代わりに今できることはないのだろうか?」
そこで、ネットでの活動をメインに切り替えました。
Youtubeをやってみないか?とヨメトオレのMarcoさんやマルチクリエイターのToshiki Shibataさんに進めていただいたことがきっかけでYoutubeの更新を精力的に行うようになりました。
私生活でも、生活スタイルを変えて活動の基盤から見直していくことにしました。
詳しくはこちらのインタビューで紹介しています↓
その中でも日々、シグネイチャーギターに必要なパーツをその環境下でも仕入れられる会社やルートをGOC Guitarsと探し続けた甲斐があり、見通しが立たなかったシグネイチャーギター発売計画を再開することができました。
活動を始めてからずっとアー写を撮影していただいている小林大起氏にシグネイチャーギターのMVや宣材写真を撮影してもらい、2020年の9月15日に満を持して、MASAToooN!のシグネイチャーギター「MS-1 "Sheltie"」が発売されました。
■製品ページ
こうしてシグネイチャーギターが発売され、ありがたいことに5本限定の初期ロットが完売しました。
現在は第2ロットの販売準備を進めているとのことなので、続報を乞うご期待ください。
そして、今。
この出来事がゴールかと言われると全くそんなことはなく、通過点です。
「8弦ギターでソロギターを演奏する人=MASAToooN!」というイメージが定着する大きなきっかけの一つであり、活動のターニングポイントになったことは事実だと思います。
しかし「何かを成し遂げること」。
私はこれがゴールではなく、活動における通過点なのだと思います。
まだまだ人間界でやりたいことが残っています。
まだ都道府県制覇していないし、
まだ8弦ソロギターの世界を多くの人に届けられていないし、
まだ水族館の大きな水槽の前でライブをしていないし、
まだコンサートホールでライブをしていないし、
まだ制作を進めている音源や新しいプロジェクトを世に出せていないし、
まだたくさんの会いたいプレイヤーに会えてないし、
まだ私のシグネイチャーリバーブペダルを発売できていないし、
まだ世界進出していないし、
まだ…
やりたい事がまだまだ数えきれないほどあります。
これからも、その時々に合った活動の仕方を臨機応変に対応しつつ、ひたすら目標に向かって進み続けていきます。
そして、このような活動をしていて気づいたことがあります。
活動を続けていくうちに本当に辛い時のモチベーションが「見返してやる」というようなモチベーションではなく、「自分がやりたいことのために今できることは何か」「応援してくれている方のために今何ができるか」ということを考えて行動することがモチベーションになっていたのです。
見える景色が広がり、新しい環境に身を置くことで過去ではなく未来を、後ろではなく前を見ることができるようになりました。
それは自分を必要としてくれる人達との出会いが変えてくれたことで、この記事を書いている今も同じです。
ところで、Part3で別々の道を歩むことになったくまけんは元気にしているのでしょうか?
彼とは数年前、ふとしたことがきっかけでまた交流が生まれ、今では昔と変わらず定期的に会う間柄です。
残念ながら彼も当時一緒にやっていたバンドを脱退していましたが、今は別の夢に向かって進んでいます。
そして昨年、当時やっていたバンドの曲の中で私が作曲した曲を彼と改めてレコーディングをしました。
その曲が配信限定EP「Djent Fantasy」に収録されている「Hopeless Passion」という曲です。
■各種サブスク
■Bandcamp
また、くまけんにはこのシリーズの校正を手伝ってもらっています。
この場を借りて、ありがとう!
もし彼と、また何か面白いことを始めることがあればこのnoteでも紹介します!
最後に、この記事を読んでくれたあなたへ。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
私は「音の魔法使い」です。
活動を始める際は「活動の裏側は絶対に見せない」と決めていました。
けれど、夢を届けるアーティスト活動をしているからこそキラキラした世界だけでなく現実のお話もすることで、同じく夢を届けているアーティストや、形は違えど日々同じこの世界で生きているあなたにとって音楽以外の形でも私の実体験を通じて「実のある体験」や「あなたのやりたいこと」につながることを始めたいと思い、noteで私の音楽歴を書き始めました。
新しくできた縁。
色々な事があっても昔から続いている縁。
どちらも大切に進んでいきたいものですね。
あなたの夢も、いつか叶うことを魔法界から願っています。
今日も明日も、特別で素晴らしい一日を🦋✨
バンドマンが8弦ソロギタリストに転向したらシグネイチャーギターが発売された件について
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