10代期の勉強の目的は、どこに設定するべきなのか。自分の反省と経験から振り返る。

「なぜ、勉強するのだろう」

この問いに対する答えは、年齢や置かれている境遇、価値観や目標によって完全に異なるだろう。
私も学生の時と社会人となった今では、まるで勉強する理由は相違している。
ただ、年少期においては勉強する目的はかなり似通っているだろう。
10代の時の勉強の目的の持ち方と反省を自分なりに考えた事を述べたい。

1.10代における時の私の勉強の目的

10代の時の私はとにかく貧乏であった。
成績も悪く偏差値も低い。自分そのものを全否定したくなる程の多大なコンプレックスを持っていた。
「ちやほやされたい」「将来はよい所に就職をしたい」と言った目的で勉強していたように思う。
それは立派な理由であるし、それで頑張る事が出来て毎日が輝かしいものになっていくことはいいことだ。
だが、もっと先の目的まで見据えて勉強していたら、何倍も質の高い知識や情報を取り込めたに違いない。
そして、人生には様々な壁にぶつかるが、壁にぶつかって動けないなんて事は少なくなるのではないかと思う。

2.手に入れた理想は本当に欲しい物ではなかった

なぜ、今更昔を振り返ってそう思うのかというと、自分自身が10代に思い描いていたものは、手に入れてみると「自分の想定していたものではなかった」という経験が多いからだ。
国立大学に入学してチヤホヤされた時期もあった。
そして、上場企業に就職をして学生の時の目的は全て達成されたように思われた。
だが、皮肉にも手に入れたい物を手に入れたにも関わらず、その時の私は決して幸せではなかった。

テストの点数で高得点を取ってちやほやされたが、優越感に浸れるのはその時だけだ。
評価というのは周りによっても評価は変わってしまうし、就職したり社会に出たら過去のペーパーテストの評価などで褒められたりする事はない。
仕事が出来なければ、褒められたりするどころか見下される。
しまいには、勉強しかしてない奴は仕事できないなどど、努力を全否定されるような陰口まで叩かれる。

さらに、良いと思われる企業に就職出来たとしても、最悪の上司と同じ部署になれば、そこは地獄となる。大きい企業であれば転勤もあり、住むところすら決められない可能性もある。
社会に出てから努力の方向が少しズレていたのではないかと思う。ゴールを完全に見誤った。

3.目標とすべきゴール

学生時代の最大の誤算は、勉強する先の目的地を見誤った事だ。
勉強の本質は「今より良くなりたい」つまり「幸せな状態」に近づきたいという事だと思っている。
幸せになる為であれば、将来の働き方・労働時間・人間関係・目標などあらゆる人生の諸要素を加味して目標を立てていかなければならない。
なぜなら、人生における幸福とは1つのもので決まるわけではないからだ。
あらゆる要素を一定レベル満たす必要がある。

では、10代の時には何を勉強の目標に据えればいいのか。
「自分にとっての幸せって何だろう」と考えて、幸せの定義をまず自分でしてみる事だ。
そして、行動してみる。
お金が欲しいなら、なぜお金が入ってくるのかといった仕組みを勉強するのも有効だし、社長になりたければ社長として必要なことは何か考えて学ぶといい。
ブラック労働が嫌なら、自由に生活している人について勉強していく。

勉強すると目標は生きているうちに変化してくるものだが、それは適宜修正していけばいい。
目的が変わったなら、成長してステージが次に進んだという証拠なのだ。
最終的なゴール、つまり「幸せになること」について考えて行動しなければ、ただ偏差値を上げるだけの勉強に終始してしまう。

偏差値を上げる事が、全ての人生の悩みを解決してくれる程人生はシンプルではない。
偏差値を上げる事を過信して進み続けた結果、私は社会の壁に直面した時に行き詰まってしまった。
自分の信じたものは何だったのか、努力が何だったのか分からなくなってしまった。
完全に、学校教育を過信しすぎたのだ。
言い換えれば、人生は考えなければいけない事が山のようにあるのに、そこから目を背けて努力していなかったのだ。
目の前の良さそうなものを目標として飛びついて動いていただけだ。

4.目標設定は生き方に焦点を当てて定めよう。

10代の時にもっと幸せという物を作り上げるには何が必要で、どう努力していけばいいか考えていれば、学部の選択や行動に良い影響を与えていたのではないかと思う。自分の人生で必要な知識や技能が身についてくる。

勉強を頑張れることは素晴らしいことだ。それがどんな目標であったとしても。
ただ、もっと先のゴールまで見据えて勉強していけば、もっと素晴らしい未来を創っていけるはずだ。


MASATOチャンネル

◾️ツイッター↓
https://twitter.com/MASATOnoaka

◾️YouTube↓
https://m.youtube.com/channel/UCahKb3XKXL0dku9H3GIzr-A




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?