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2度目のマラソンに向けて考えること

9月から4ヶ月半に渡って、マラソン2時間50分切りに向けて走ってきた期間。1月に入りいよいよだと楽しみな気持ち、果たして結果を残せるだろうかと不安になる気持ち。両方が交錯している今日この頃です。

思えば、昨年2月に駒沢公園で2時間50分切りにチャレンジした際には27kmまで1km4分ペースで進んだものの両脚を攣ってボロボロでした。完走こそしたものの、残り15kmはレースとは言えない状況で歩き通した時間でした。

ほろ苦い初マラソンでの経験を味わい、42kmという距離を走り通せるのかトラウマになっていたのも事実。

そこから1年が過ぎ、自分のチャレンジとしては2度目のマラソンを走ります。

12月は湘南国際マラソンのペーサー(4時間30分)、5km17分47秒、16000m(3分50秒ペース)、7000m(3分40秒ペース)がポイント練習。スピードを取り戻してきたのに加えて、そのスピードで走れる距離を伸ばすことが結びついてきた1ヶ月でした。

2021年に比べて自分が変化してきたのは、長い距離に対して抵抗がなくなったこと、30km以上の距離を確実に走れる自信を体得できたこと。1年前よりは幾分か長い距離を走り通す体験を重ねたことで、長い距離を走ることへの抵抗感は小さくなっています。

やはり長距離においても、経験を重ねることで動じなくなるよう。淡々と長い距離を刻むことが苦手だった自分にとっては、大きな変化です。その経験が活きたのが、マラソン3週間前のポイント練習として出走したハーフマラソン。

1月8日(土)。1時間20分切りを目標に臨んだ今回。2時間50分切りを狙うのであれば1時間20分台でも十分射程圏内ですが、2017年にランニングを再開したときから80分切りしてみたいと密かに思っていたので、"練習"とはいえここで狙ってみようと思い立ったのです。

イーブンペースでいけば1km3分47秒。16000mを3分50秒ペースで走れていたとはいえ、5km加算されて、さらに3秒ずつ速く走る。最後の最後まで、そんなことできるのだろうかと不安はこびり着いたまま。直前に友人からLINEで80分切りできそう?と聞かれたものの、弱気に81分は切れると思うけど、やってみないと分からないと答えています。

蓋を開けてみなければ分からない。スタートラインに着くその時まで、いや、8km過ぎまで疑心暗鬼になりながら走っていました。

プランとしては3分45秒で入って、最初の3kmをキツいと思うかどうか。きついと思えば3分50秒まで落とす。そう想定して入りましたが、入りは3分40秒。想定よりも速いのに全く辛さは感じず、3分44秒、3分43秒……と上出来なラップを積み重ねていきます。

集団の後ろで余計な動きはしない。前のランナーの動きにシンクロさせる。それだけを考えて14kmまで進んでいく。

17kmで一度は集団から離れかけたものの冷静に距離を保ちながら粘り続ける。思えば、これまで一度離れてしまうと淡白に後退していたところを一度休んででもぎりぎりの状態をキープし続けられるようになったのはこの1年の成長かもしれません。

そして、ラスト400mで前へ出てスパート。1時間19分30秒

30秒も余裕を持って目標を達成できたのは大きな自信になりました。小さな違いかもしれないけど、1時間19分台を出せたのはマラソンに向けて大きな弾みに。

タイムもそうですが、このレベルのペースで走って後半で脚を攣るのではないかという不安を20km超の距離で払拭できたのが心理的には大きな安心材料になりました。

勝田マラソンまで、残り3週間は調整。いくら自信がついたとはいえ、最後の最後まで不安は付き纏うもの。今年はできるのだろうかという思いは湧き上がってくる。

小説『風が強く吹いている』で予選会前に清瀬が発した「プレッシャーをやすりに変えて、心身を研磨すればいいだけだ。予選会でうつくしい刃になって走る自分をイメージして、薄く鋭く研ぎ澄ませ」という言葉があります。研ぎすぎて刃を折ってはいけない。しかし、鈍くても話にならない。

だからマラソンは難しい。最後は誰とでもない自分との戦いになる。

昨年の自分からどのくらい前に進めたのか。残り3週間、内面の気持ちを見つめながら走り続けます。

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